VIRGIN BMW | R1200RT（2010） BMWバイク ユーザー投稿インプレ

RT は 1100 が出た時から「お気に入り」のモデルです。その後、1150、1200はいつも身近にありました。今回 DOHC 化された RT に数回試乗して、まずパルスと音に惚れ、それに見合った加速と落ち着きを見出して、H-Dウルトラ(1,800cc)から乗り換えました。その軽快さは身の丈ほどのパワーで御することができ、過不足を感じません。昨年モデルまであった、アフターファイアーも、ほぼ無くなっています。MP3 の使えるオーディオは「今更」の感を免れませんが、音質は向上しています。本格的なツアラーとして遜色のない仕上がりと、下駄代わりとしても使い倒せる身軽さを兼ね備えた、秀逸な車種だと思います。連綿と続くRTの、RTとしての本質はしっかり押さえてあります。

1.ウィンカースイッチが左右別体でなくなったこと。下り坂途中での急な右左折は非常に扱い辛いメカニズムになってしまいました（但しオートキャンセルが付いたのはGood job！）。
2.オーディオのジョグダイヤルが、ホーンボタンを非常に押し辛くしていること。私は平均的日本人よりも掌が大きく指も長いのですが、親指がボタンまでスムースに届いた試しがありません。これは恐らく基本設計ミスだと思います。
3.ホーンの音質が極端にチープになったこと。音量はありますが、下品な音が、むしろライダー側に向けて響くので五月蝿く、ホーンを押したくなくなります（ボタンの位置と併せて、容易く使うな、ということでしょうか？）。

とにかく1車種に3度は試乗してみてください。
できれば、高速も走ってみてください。
また、Kシリーズも楽しいので、こちらの試乗もされることをお勧めします。もう生産していませんが、縦置きKには独特な味があり、2気筒派にも受け容れられると思います。

R100RS（2本サス）