【No.9】R1100RT(1998)
- 年式/1998
- 走行距離/56,000km
- BMW歴/9年
- 乗り継いだバイク数/12台
愛車の気に入っているところ
なによりも、このスタイリングが放つフェロモンでしょうか。
どこへ行っても、まず女性と年配男性から、カッコいいバイクですね、と声をかけられます。並み居るスーパーバイクや大型ツーリングバイクをよそに、なぜか人が寄ってきます。エッジの効いたデザインが増えてきたなかで、11RTのデザインは、まろやかなセクシーさをもっていて珍しいからだと思っています。デザインを担当したドイツ・チームのセンスに敬意を表します。
90年代に入ってR259エンジンになり、エンジンは非常に扱いやすくなりました。12RTのようなスムースな吹け上がりと高速回転での伸びはありませんが、一種独特の心地よい鼓動があって、トルクは12RTよりもあります。
また、12RTとの比較になってしまいますが、横風にはめっぽう強いです。
愛車の不満なところ
不満というのは、他のバイクと比べて…という比較論になってしまいがちですから、基本的に不満はありませんが、気の付いたところをいくつか。
1)サイド・スタンドの傾斜が大きいし、スタンドの先端面積が小さいので、ジャリなどの上ではめり込んで車体が倒れやすいです。そこでゲタを履かせて面積も大きくして問題を解消しました。
2)ノーマルのヘッドライトでは、あまりにも暗いのでハイワットのビームライトに替えました。これで十分です。HIDにはしていません。
3)1150RTのように、光軸調節ノブが、メーターパネルに付いていると楽でした。
4)ハザード・スイッチが、メーターパネルの遠いところにあるので使いづらいですが、左右別体ウインカーなので、これの利点を活かして左右同時に押せばハザードになるので、追い越し後のサンキューサインのときなどには、かえって、この方が便利だったりします。あのハザード・スイッチは、本当にバイクを停めたときにゆっくり押せばいいのです。
これからBMWを買う人へのメッセージ
惚れたBMWを可愛がってください。奥深いところにある良さが、じわりじわりとわかってきます。乗り慣れてくると、あまりにも単調で面白くない感じがして、もっとハイパワーが欲しいなどと思うことがあるでしょうが、1日800kmくらい走る旅を重ねてみると、エンジンを回してくれ~と訴えるわけでもなく、スロットルをひねると心地よいトルクを伴って気づかないうちにスピードが上がる…この偉大なる凡庸さが、運転に余裕を持たせてくれて、とてつもなくありがたいものに思えてきます。恐らく機械を操作しているという感覚ではなく、全く気を遣わない信頼に足る親友か妻と旅をしているという親しみが湧いてきて、「同行二人」というお遍路さんのような気持ちになるでしょう。ブレーキ性能の良さや高い風防効果などの安全性や快適性も、そういう気持ちにさせてくれる大きな要因かと思います。BMWというバイクが長年追究してきた「旅の支えとなるバイク」は、ひとまずR1100RTで極められた感じがします。これ以降のRTやGSは素晴らしい余禄でしょう。ドイツ人の旅というものに対する思想を思い知らされた感じがしました。
もう1台BMWを持つなら
浮気をするなら、という質問に答える形になりますが、知人のK1600GTLに乗せてもらったとき、ハッと目覚めるものがありました。
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