【No.13】R100RS(1988)
- 年式/1988
- 走行距離/20,000km+50,000km加算
- BMW歴/8年
- 乗り継いだバイク数/3台
愛車の気に入っているところ
運転時に一体感のあるフル・カウリング。
スクリーンが近いのは賛否両論あるみたいですが、
私は狭いハンドル幅を含めて、乗車姿勢がコンパクトに感じるので好きです。
あと、適度な馬力と必要十分なトルク。そして純正設定のサイドケース(パニアケース)。
無理せず、気負わず。OHV-Boxer Engineの鼓動と共にどこへでも。どこまでも。
愛車の不満なところ
敢えて言うなら、ほとんど役に立たないミラーでしょうか...
これからBMWを買う人へのメッセージ
OHVを手に入れようとしている方へ。
エンジンの処女性はどうにもし難い面があります。ハズレは、ただ振動が大きいだけのエンジンです。
デロルトのキャブレターは燃調が雑です。季節毎の気温変動とエンジンオイル粘度相関チェックと、
始動前のオイルレベルチェックが必須です。バルブ・クリアランスの定期調整が必須です。
フロントブレーキは制動力に難ありです。しかもリアはドラム・ブレーキです。
タイヤが磨耗するとステアが暴れます。
高速走行でリーン中にギャップを超えるとフレームが軋み、車体が撚れます。
雨天走行後、放っておくと錆が猛烈に広がります...
現代のようなコンピュータによるCAE/FEA解析がないに等しい時代の機械ですから、
基礎構成はアンバランスです。
しかし、緻密な計算による個々の「西ドイツ品質」は、
現代の技術と職人さんの蓄積した経験による手を加えれば、
恐ろしく別物に化けます。そこはデジタル制御による「ごまかし」が、まったく必要無い世界です。
確かに手がかかります。諭吉様も飛んでいきます。
しかし、エンジンはダイナミクス・バランスチューニングを行えば振動が激減します。
キャブレターはフラット・バルブ(FCR)で燃調セッティングの幅が広がります。
シャシーは補強せずとも、ベアリングレベルから見直せばフリクション低減で
車体前後のシャシーバランスは改善します。
パワー/スピード一辺倒にならないようにするために、的確にチューニングの方向性を伝えればOKです。
エンジンオイルは経験的に知識を積んでいけばOKです。
要は、あなたがOHV-BMWと共に経験と知識を積んで行けばOKなのですヨ。
一度、全面的に手を入れて、「品質≠耐久性」であることを理解しながら乗り続ければ、
無理せず、気負わず、OHV-Boxer Engineの鼓動と共にどこへでも。どこまでも。
「BMWのバイク」と聞いて、バイクの外見ではなく、ドロドロドロドロ...という
ボクサー・エンジン音が真っ先に頭の中に浮かぶそこのアナタ!!
OHVの世界はすぐそこです。
もう1台BMWを持つなら
太陸サイドカーでしょうか...
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