VIRGIN BMW | JRP SPM/TR BMWバイク パーツ&グッズ紹介

JRP SPM/TR

  • 掲載日/2010年07月17日【BMWバイク パーツ&グッズ紹介】
  • 販売/JRP テスター/田中 善介(バイクブロス) テスト方法/日帰りツーリング テスト期間/1日
JRP SPM/TRの画像

JRP SPM/TR

熟成を重ねるベーシックなレザーグローブ
人気モデルの限定夏仕様はどうだ?

四国は香川県で良質なレザーグローブを産出する老舗メーカー『 JRP 』は、年輩層から若年層まで多くのライダーから支持を集めるブランド。ツーリングを快適にするためのグローブ作りは今も昔も変わらないコンセプトだ。今回は過去に好評を博していたモデルの復刻版、特別限定夏仕様のメッシュグローブを試してみた。

TRUE TEST !

気が付けば JRP とは長い付き合い
相変わらずいい仕事してますねぇ

バイクに乗り始めた頃、昨今では一般的になっている安全装備なんて二の次、三の次で、いま思えば恐ろしいことだが、ヘルメットの重要性すら意識としては希薄だった。そんな自分でも、グローブとブーツにだけは気を遣った。マシンを操作する上で最も人車との繋がりが太いラインだからだ。とりわけグローブ選びには慎重で、操作性やもしもの際を考慮すると、ある程度の厚みがありつつしなやかなレザーがいい。

そこで見つけたのが JRP (ブランド名は別だった)のグローブだ。シンプルでベーシックなデザイン、良質なレザーを全面に採用していることは手にとってすぐ理解出来た。とても高級なグローブというイメージで、店内で試着しては棚に戻し、また手に取っては戻し…当時のフトコロ事情では即購入を決められる代物ではなく、レジへ持って行ったときはそこそこ緊張したものだ。

今回試用した『 SPM 』は、一度はラインナップから姿を消した復刻版だ。手の甲側にパンチングメッシュが施された、トリコロールカラーのスペシャル・サマーバージョンで、オンロード、オフロード、いずれのタイプの車輌にも似合うデザインとなっている。ユーザーからの要望により限定生産された。細部には改良が加えられており、操作性を重視した指先のボックス構造や、手首のフィット感を向上させるベルトの小変更などが見られる。素材はもともと耐水加工が施された牛革を採用しており、突然の雨や、泥・汗・埃による汚れなど、水洗いしてもそう簡単に傷むことはない。摩擦やグリップの振動など、耐久性と衝撃吸収性を高めるアテ革も従来どおり装備する。

蒸し暑い梅雨の時期にひとっ走りしてみた。走り出せば手の甲のパンチングメッシュから走行風を感じる。モデルによって異なるが、JRP のほとんどの製品は手のひら側に厚手の素材を採用している。安全性と耐久性を考慮した結果なのだが、これが意外と心地良い。厚みがあってもしなやかに伸縮するので、シワやズレがほとんど生じないのだ。耐久性に関しては10年以上愛用(リペア1回)している同社製サマーグローブから信頼度は高い。高速道路を移動していると、ハンドルバーからの細かい振動や走行風が疲労に繋がるが、この革の厚み、手首まで覆う長さ、適度な通気性が疲労低減に「効いて」くる。また革の性質上、使い続けることによる革の伸縮を考慮し、指先は明らかに革が余っている。したがって最初はスイッチの操作に若干やり辛さを感じるが、使い込むことで馴染んでくる。

テストを終えて

最初に感じた革のゴワツキ感は、体温と湿気によるものだろうか? 1時間もしないうちにずいぶんと柔らかくなり、左右ウィンカースイッチの操作が明らかにスムーズになった。JRP が他社製品ともっとも異なる特徴はこの「革」であり、初めて装着する人はその厚みに抵抗を感じるかもしれないが、使い込むほどに自分の手に馴染み、その後何年も使い続けることが出来ることを考えると、かなりお買い得だと思う。

ココがすごい!

柔らかく、しなやかで耐久性の高い厚手のレザー。素材の良さを活かした職人設計がスバラシイと思う。それに汚れを恐れない鮮やかなカラーリング。

ココがイマイチ

ベルトをぎゅっ! と絞るとベルトループの金具が当って気になる。もしかしたら長時間装着し続けると手首の外側に痛みを感じるかもしれない。

JRP SPM/TRの詳細

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見ての通りカラーリングは白ベースに赤と紺のトリコロール。白はアイボリー色に変化していく。手の甲側は全面にパンチングメッシュ加工が施されている。
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手のひら側は厚手の革を大きく使い、なるべく縫い目を少なく、アテ革をすることで高い耐久性と衝撃吸収性を備える。オールレザーというのが潔い。
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指先の仕上げはボックス構造を採用。JRP ならではの操作性を重視した作り。使い始めは0.5~1センチほど指先に余りがある。特に親指は余裕たっぷり。
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動かし易さを考慮した親指のパターンは明らかに他社製品とは異なる特徴。設計の段階で BMW でのツーリングを含んでいることは間違いない。
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手首のホールド感を高めるベルト。締めるときも緩めるときも一発でキマるよう改良が加えられている部分。リブやプリーツ加工よりも耐久性が高い。
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『 JRP 』のロゴはとても控え目になった。ベルト上(手のひら側)に楕円の型をくり貫いて小さくロゴがプレスされ、さらに高級感が増した印象。
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