BMW S1000RRのプチインプレあり!第6回JAIA輸入二輪車試乗会・展示会 BMWモトラッドレポート
- 掲載日/2021年04月13日【トピックス】
- 取材協力/日本自動車輸入組合 写真/小松 男・バージンBMW編集部 文/小松 男
R18クラシックやM1000RRなど話題のモデルが揃った‼
2021年4月7日(水)~8日(木)に大磯プリンスホテルのロングビーチ駐車場にて開催された第6回JAIA輸入二輪車試乗会・展示会。これはウェブや雑誌媒体など幅広いメディアに向けて行われるイベントであり、BMWモトラッドやハーレーダビッドソンをはじめ、ドゥカティ、トライアンフなど世界各国のバイクブランドの最新モデルを一気に試乗することができるものだ。両日を通して晴天に恵まれた今回は、朝早くから多数のメディア関係者が駆けつけた。
BMWモトラッドのブースには、BMW史上最大排気量を誇るボクサーツインエンジンを搭載するR18の派生モデルとして、発売されたばかりのR18クラシックや、40周年記念特別カラーが施されたGSファミリーなど多数の試乗車だけでなく、日本に届いたばかりのM1000RRやニューS1000Rも展示された。
BMWモトラッドで初めて「M」の称号が与えられたM1000RR。サーキットレベルでのハイパフォーマンスに特化されているが、USBソケットやグリップヒーターなどストリートユースでの快適装備もしっかりと落とし込まれている。
ハイエンドスーパーバイクモデルでトレンドとなっているウイングレットも装備。走行風を利用しダウンフォースを稼ぎフロントの接地感が向上する。これがかなり効く。『M』ならではのスポーティなカラーリングにも目を奪われる。
様々な部分にM1000RR専用パーツが使われている。装備を考えると378万3000円からという車両本体価格は決して高くはないと思うが、そんなことよりもポテンシャルを引き出せるライディングスキルを身に着けておきたいところだ。初夏の登場を予定している。
1801㏄のボクサーツインエンジンを搭載するR18クラシックは、R18をベースとしながらも、前後16インチタイヤへ変更し、大型ウインドウスクリーンやサドルバッグなども装備することでオリジナリティあるキャラクターとされている。試乗希望が後を絶たなかったことからも注目の高さが伺える。
GS誕生40周年を記念したスペシャルカラーエディションは、Rナインティ・アーバンG/Sにも用意された。黒/黄はR100GSに採用されていたカラーリングのオマージュであり、ビンテージな雰囲気を持つRナインティ・アーバンG/Sに良く似合う。
紙媒体やインターネットサービス問わず様々なメディアが試乗し、ニューモデルの感触を確かめた。これほど多くのモデルを一度に乗り比べることができる機会は、メディア関係のものと言えどもこのイベントが最大級だ。
昨年秋に発表された新型S1000Rも参考展示されていた。先だってフルモデルチェンジが行われたS1000RRをベースとしており、これまで異形2灯だったヘッドライトが1灯とされたことで、フロント周りがギュッと引き締まりマッシブな印象を受ける。
ボクサーツインエンジンを搭載したツーリングモデルとして、根強い人気を誇るR1250RT。大柄な車体からは想像できないようなスポーティな走りを楽しむことができる。ソロでもタンデムでも高い運動性能を発揮できる点は大きな魅力だ。
最新S1000RR プチインプレッション
昨年フルモデルチェンジが図られた最新S1000RRを試乗。西湘バイパス、国道、ワイディングというコースを回ってきた。実際のところ公道レベルでは、数パーセントほどのポテンシャルしか垣間見ることはできないが、ライディングポジションこそきついものの、低回転での特性が緩やかなので扱いやすい。しかし中回転域からエンジンのキャラクターが豹変し、脳を後ろに押し付けられるような加速を見せる。なので本領発揮はサーキットで。ブレーキ及びサスペンションの構成、セットアップが秀逸であり、スーパーバイクならではのパフォーマンスを感じさせる。左右異形ヘッドライトも好きだったが、現行の顔つきにも慣れてきた。