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BMW Motorradジャパン「GS PRESS TOURING」レポート

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3ファミリー/9モデルのGSが一堂に会し、それを一気に味わうことができた「GS PRESS TOURING」。初日は冬に逆戻りしたような寒さと雨のなかでの試乗となったが、2日目は晴天のなかでの試乗となった。

シングル/パラ2/フラットツインの
それぞれのGSモデルを体験

2019年4月10日と11日、BMW Motorradジャパンは報道機関に向け「GS PRESS TOURING」を開催した。Gシリーズ/R nineTシリーズ/Fシリーズ/Rシリーズと、幅広いモデルファミリーにGSモデルとGSアドベンチャーモデルをラインナップするBMW Motorrad。各モデルを一堂に会し、試乗することでBMW Motorradの基幹モデルの進化と、各シリーズのキャラクターを改めてアピールするのがその目的だ。

BMW Motorradは昨年、並列2気筒エンジンを搭載したFシリーズを一新。逆回転クランクと、270度クランク採用による不等間隔爆発の新型エンジンとともに、中空のスチール製新型フレームを採用した「F750GS」「F850GS」を発表。11月に開催したイタリアのモーターサイクルショー/EICMAでは「F850GS ADVENTURE」もリリースした。

またRシリーズには、BMW Motorrad独自の新しい可変カムシャフトコントロールシステム/BMW ShiftCam(ビーエムダブリュー・シフトカム)を採用した新型水平対向2気筒エンジン搭載の「R1250GS」をドイツのモーターサイクルショー/INTORMOT直前に発表。そしてEICMAでは「R1250GS ADVENTURE」を初公開した。さらにR1250GSファミリーには、オフロードでの走行を重視しスポークホイールなどを装着した「G1250GS HP」、エンジンやフレーム、足周りをブラックアウトした「R1250GSエクスクルーシブ」もラインナップしている。

FシリーズとRシリーズという、これまでGSワールドを牽引し続けてきたトップモデルがフルモデルチェンジしたり、新機構を搭載した新型エンジンを採用したりするなど、2019年モデルは進化した「BMW-GSワールド」を今回は一気に堪能する最適のタイミングだった。くわえてBMW Motorradモデルファミリーのなかで存在感を高めている、前方吸気後方排気の後傾単気筒シリンダーを持つ「G310GS」や、1980年代のダカールレーサーにオマージュを捧げる「R nineT Urban G/S」が揃い、GSワールドの幅広さとともに奥深さも感じるツーリングとなった。

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低い気温と路面温度、そして濡れた舗装路とぬかるんだ未舗装路。一般的には“悪条件”と称される状況での試乗となったが、それこそが“GSファミリー”が得意とするフィールド。長くよく動く脚、見た目よりもずっと軽い車体、エンジンの出力特性などなど、考え抜かれたディテールをあらゆる場所で感じることができた。

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「R1250GS」。待ちに待ったBMW ShiftCam(ビーエムダブリュー・シフトカム)を初体験。アタリが柔らかく、でも圧倒的に力強い低回転域のおかげで、滑りやすい路面コンディションのなか、ひとつ高いギアでワインディングを走っても、滑らかにそしてしっかりと車体を押し出してくれる。そこから、ハイカムに切り替わった高回転まで、とにかくシームレスで力強い加速が続く。なにより驚いたのは、車体の軽さ。徹底した計量化と熟考された重量バランスの成果であることはもちろん、高回転のパンチ力を維持しながら低中回転域のトルクを増やした事による出力特性の変化によっても、車体が軽く感じるセッティングが施されていた。

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「F850GS ADVENTURE」。F850GSをベースにしながら23リットルの大型燃料タンクと、防風効果を高めるためスクリーンやタンク&フロントカウルサイドパネル、カウルサイドカバーなど専用設計されたディテールを持つ。フロントノーズやヘッドライトなどF850GSと共通パーツもあり、そのイメージは引き継がれているが、パッと見た目の印象は別物。車体のボリューム感はR1250GSに近い。270度クランクの不等間隔爆発エンジンは、それほど爆発感が大きくない。それよりも逆回転クランクの影響か走行中の車体の取り回しがとにかく軽く感じる。軽くスリムな車体を望み、長距離を一気に移動したいロングトラベラーにはお薦めだ。

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「R1250GS HP」。R1250GSをベースに、オフロード走行を考慮したプロテクター類やスポークホイールなどを装備。車体の軽さとパワフルなエンジンは、オフロード/ワインディング/高速道路とあらゆるシチュエーションで、そのメリットを感じることができる。

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「F750GS」。エンジンおよびフレームを一新し、それらは兄弟モデル/F850GSと共通としながら、足周りやエンジンの出力特性を変更し、よりオンロード寄りのキャラクターが与えられている。正立タイプのテレスコピックフロントフォークに19インチホイールを装着したフロント周りは、17インチモデルよりも穏やかで、でも850などの21インチホイールモデルよりもクイック。ツーリングとスポーツの両方を高い次元で楽しめる、いいバランスが与えられている。エンジン出力は850より抑えられているものの、そのデメリットを感じることはなかった。

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「G310GS」。前方吸気後方排気/後傾シリンダー単気筒エンジンという、特異でありながらスポーツする単気筒マシンにとっては理にかなったレイアウトを採用。それによってオフロードやワインディングも、安定感の高い走りを見せた。オーバー1000ccおよび1000ccに近い大排気量モデルがひしめく今回のツーリングでは、それについていこうとするとエンジンは常にレッドゾーン付近を維持していたが、それでもシフト操作を繰り返し、なんとかついていくこともできた。

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今回のツーリングのルート設定のほか、先導も担当したインストラクターの齋藤栄治さん(右)と、BMW Motorrad公認インストラクターでジャーナリストの鈴木大五郎さん。

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目的地は「伊豆 今井浜温泉/今井荘」。創業昭和9年で、過去には天皇陛下がご静養に訪れたことでも知られている。建物の目の前には砂浜が広がり、波の音を聞きながらノンビリと時間を楽しむことができる。

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2日目は快晴。場所によっては、まだ満開の桜を楽しむことができた絶好のツーリング&テスト日和となった。

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目的地であり、1泊2日ツーリングテストの宿泊地となった「今井荘」の前で記念写真。今回は多くのメディア関係者が集まった。

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