2017 鈴鹿8時間耐久ロードレース 直前情報3
- 掲載日/2017年07月28日【トピックス】
- 文・写真/Keisuke Asakura
日本で初めてS1000RRで8耐に挑戦した#135 Team Tras。今年も、鈴鹿サーキットにその勇姿を見せてくれます。マシンには、BMWのレース部門で製作されるHPレースエンジンを搭載。耐久レース用の最新スペックのエンジンとのことで、今まで以上の好成績が期待されます。
レース界で存在感を見せつけるS1000RR
8耐でも多くのBMWユーザーが参戦
日本のレースシーンにも、レギュラーメンバーとして定着したS1000RR。8耐にも多くのS1000RRがエントリーしています。ここでは、8耐に挑むチームの面々をご紹介します。
また、事前テストに参加していなかったために取材はできていませんが、世界耐久選手権のレギュラーチームのBMWエントラント #52 EKO IV Racing BMW CSEUも来日して8耐に参戦します。同チームはチェコ共和国に本拠地を置く耐久レースチームで、世界耐久選手権での現在のポイントランキングは31位。耐久レースのスペシャリストが、どんなレースを見せてくれるか、こちらも楽しみです。
フォトTOPICS(写真点数/8枚)
01ライダー陣は一新。全日本ST600でランキングトップ争いを行っている、ベテラン星野知也選手を中心に、同じく全日本ST600クラス参戦中の二人の若手、田所 隼選手、山元 聖選手でチームを結成。星野選手は昨年、一昨年とS1000RRで8耐に参戦。「テストは順調」とのことなので大きな期待が持てそうです。
02Team Trasの代表は、BMW BIKESの人気企画「冒険の旅」でお馴染みの新田正直さん。新田さんの本業はカーボンパーツ製作、Trasの作るパーツはMotoGPマシンにも使用されています。Team TrasのS1000RRも、もちろんTras製のMotoGPクオリティなのです。
03昨年活動を開始し好成績を残したMotorrad Rennsport。今年は、BMW公認のオーナーズクラブBMW Motorrad Club Japanとジョイントし、#9 BMCJ Motorrad Rennsportとして参戦することになりました。BMCJの会員の皆さんのみならず、全国のビーマーにとって注目の存在です。
04ライダーはS1000RRでの8耐参戦が豊富な寺本幸司選手と、ペドロ・ヴァルカネラズ選手の二人。「ペドロとのコンビは今年で4年目、マシンセッティングの好みも似ていますし気心もしれています。ペアライダーの相性は、かなり良いですね。BMCJのクラブチームとなったことで多くの会員の皆さんから応援してもらえることが嬉しいです」と寺本選手。
052013年からS1000RRで8耐挑戦を続けている#23TEAM VITAL SPIRIT。チーム代表とライダーを兼任する辻本範行選手は、S1000RRと出会ったことでレース活動を再開したというエピソードを持つ人物です。#23を背負った2台のマシンを駆るのは、辻本選手とチームを組む、佐野優人選手と佐野勝人選手の二人は兄弟です。
06「20歳と18歳という若いライダーと一緒に走るのは楽しいです。二人のお父さんが自分と同い年というのには参りましたが」と語る辻本選手。今年で5年目となるS1000RRでの8耐の目標は15位内でのフィニッシュとのこと。応援しましょう。
07S1000RRで3回目の挑戦となる#91アクティブリンク ティオ Verity。チームのメインスポンサーはパワーアシストスーツを製作するロボットメーカーのATOUN。SSTクラスでのエントリーで、同クラスでの上位進出を狙っているとのことです。
08ライダーは、辻 敏彦選手、五十嵐明弘選手、高橋芳延選手。辻選手が、S1000RRを選ぶ理由を語ってくれました。「ノーマルのままでもパフォーマンスが高いですし、エンジンがタフです。コスト面ですごく有利なバイクです」とのこと。S1000RRの優秀さは、レースの現場でも光っています。
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