4月14日から発売されるR nineT Racer(税込183万円)。ロケットカウルやセパレートハンドル、バックステップと数々の専用装備を持つBMW純正カフェレーサーだ。前後ホイールは17インチで、フロントサスペンションは正立フォークを採用する。
注目のヘリテイジモデルが勢ぞろい
BMW Motorradのラインナップがいよいよ充実
東京ビッグサイトで3月24日(金)から26日(日)まで開催された第44回東京モーターサイクルショー。のべ3日間の来場者数は14万6495名(前年比110%:主催者発表)と多くのバイクファンが年に一度のお祭りを楽しんだ。 BMW Motorradも昨年に引き続き巨大ブースを出展し、2017年モデルの展示を行った。昨年秋のインターモトやミラノショーで発表された17年型モデルが数多く並ぶなか、特に注目を集めていたのはヘリテイジモデルだ。
4月に発売が予定されているR nineT Racer、Pureの実車が展示されたほか、秋頃には発売と思われるUrban G/Sの実車もサプライズで登場。17年型のR nineTとともに、今年登場が予定されているR nineTシリーズがすべて会場に並んだ。
初日に開催されたプレスカンファレンスでは、BMW Motorradジャパンディレクターのリー氏が登壇し日本語でスピーチを行い、数多くのニューモデル発売が控えている今年のセールスにも自信を覗かせた。また、国内初上陸となるコンセプトバイク「R5 Hommage(オマージュ)」のローンチ、昭和女子大学とのコラボレーションによるラッピングプロジェクトの完成報告、そしてSHOEIとのコラボによる日本限定のヘルメットJ.O.のローンチなど数々のサプライズ発表が行われ、詰めかけた報道陣を沸かせた。
では、ここからはBMW Motorradブースの模様を写真でお届けしていこう。
フォトTOPICS(写真点数/28枚)
01Racerと同日発売のR nineT Pure(税込167万円)。Racerと同じ前後17インチの足周りを持つR nineTシリーズのなかでは最もシンプルなロードスター。展示車両はシート高が775mmのローダウン車で、日本仕様ではおそらくこれが標準となるはず。
02ユーロ4対応やフルアジャスタブルフォーク採用など細部が煮詰められたR nineT。こちらは、先日発表されたRSD(ローランド・サンズ・デザイン)がデザインした純正オプションを装着した車両。ヘッドカバーやライトリムに注目。
03ミラノショーで発表されたUrban G/Sも会場に登場! 本国ではオプションとなるクロススポークホイールが装着されており、もしかすると日本仕様ではこれが標準仕様!? こちらも大きな注目を集めていた。
04昨年末に公開された「バイオハザード:ザ・ファイナル」でも大活躍したS1000XR。写真は映画のプロモーション用に製作されたアンブレラ社仕様の特別な1台。多くの来場者がその姿をカメラに収めていた。
052017年モデルがズラリと並んだ車両ブースは、ツアー/アドベンチャー/ヘリテイジ/スポーツ/アーバンなど、現在のセグメントごとに車両と純正エクイップを展示しており、BMW Motorradの世界観を存分に体感できる演出。
06BMW Motorradを代表するR1200GSも17年型で新たにモデルを追加。写真は、フレームガードなどオフロードに特化した装備を追加したR1200GS Rallye。鮮やかなブルーと大胆なグラフィックがスポーティな印象だ。
072017年型のR1200RT。RTに限らず、デザインに変更がない既存モデルも17年型では新たに施行されたユーロ4規制に対応するため、排ガス対策を中心とした細かなアップデートが施されている。
08カウルやマフラーなど外装を中心に大きくデザインが変更されたK1600GT。トピックとしては、セルモーターを利用したバックギアが搭載されたことだろう。K1600シリーズのオーナー待望の装備だ。
09売れ筋モデルのR1200RS、S1000RRも17年型にアップデート。どの車両もまたがりOKということもあって、期間中は数多くの来場者が各車にまたがってポジションを確認していた。
10おそらく今年夏頃には発売されるのでは?というウワサのG310R。昨年に引き続いての展示となったが、中型免許で乗れるBMW Motorradというだけあって、若者からの注目度はかなり高かった。
11昨年から2017年での国内発売が明言されていた電動マキシスクーターのC-Evolution。プレスカンファレンスの席上で5月12日からの発売が正式にアナウンスされた。最大航続距離は160km、最高時速129kmのスペックで、価格は税込148万7,500円だ。
122017年型のC650GTには、二輪車としては世界初の「サイドビューアシスト」が装備されている。これは車体4ヶ所に配置したセンサーによって、自車の死角に車両が近づいてきた場合にインジケーターを点灯してライダーに注意を促す装備だ。
13①テールランプ下部に二つの穴があいた樹脂製パーツを配置。左右の穴の奥にセンサーが収まる。②これが後部右側のセンサー。③車体前部では左右のサイドカウルにセンサー(小さな黒丸)を配置。④センサーが近接車を感知すると、左右のミラーに設置されたインジケーターが点灯する。インジケーターは左右独立式で、左右どちらに近接車が存在するか認識できる。
14①ミラノショーのプレスカンファレンスでローンチされたLEGOテクニック社とBMW Motorradのコラボ商品も展示。写真は先日実機「ホバー・ライド・デザイン・コンセプト」という実機が製作された通称「Bモデル」。②こちらはパッケージ通りのR1200GSアドベンチャー。③④マルチファンクションツールや足踏み式ポンプなど、純正オプションも展示していた。
15メディア向けのプレスカンファレンスに登壇したBMW Motorradディレクターのリー・ニコルス氏。5分近いスピーチを日本語で披露してくれた!
16昨年から進められていた昭和女子大学とのコラボプロジェクト「スクーター・ラッピングプロジェクト」のお披露目もステージで行われた。C650Sportをベースに、学生たちがデザインしたグラフィックがラッピングされた。
17「MANGA:漫画」と名付けられた一台は、日本のカルチャーとして世界で認知されている漫画をモチーフにした作品。漫画に登場する様々な擬音を車体各部に大胆に配置した遊び心のあるデザインだ。
18「FLOWER LANGUAGE:花言葉」と名付けられた一台。いくつもの花柄をバランス良く配置し、フェミニンな雰囲気を漂わせている。期間中は製作された2台が会場に展示され、学生たち自らが来場者にデザインコンセプトを解説するという試みも行われた。