各部を細かくアップデート! 2017年型R nineTが国内販売開始
- 掲載日/2017年02月23日【トピックス】
- 取材協力/BMW Motorrad
文/Ryo Tsuchiyama
フルアジャスタブルフォークを採用し、
各部に新デザインのパーツを投入した新型R nineT
2016年11月のミラノショーで発表された2017年型のR nineTが、2月24日(金)から日本で発売となる。
BMWとして初のヘリテイジモデルとして2014年に華々しいデビューを飾ったR nineTは、登場から3年目に大幅な改良が施された。
主な変更点は、今年度から施行されている新排ガス規制EU4(ユーロ4)への対応として、新たなエンジンマッピングを採用。さらにエキゾーストパイプ中間位置に配置された三元触媒が従来型よりも大型に変更された。
また、S1000RR譲りの倒立式フロントフォークは17年型からフルアジャスタブル式となり、プリロード/ダンピング/リバウンドを細かく調整できるようになった。さらにステアリングヘッドアングルは、従来の64.5°から63.2°へ変更、これに伴ってキャスターも102.5mmから107.9mmに。このほかにも、前後のワイヤースポークホイール、トップブリッジ、メーター、ブレーキ&クラッチマスターシリンダーは完全な新規デザインとなるなど、かなり細かい変更が各部に加えられている。
価格は198万5000円(税込)で、今回のモデルからグリップヒーターも標準装備されることになったことも大きなトピックだ。
ここからは各部の写真で主な変更点を見ていこう。
フォトTOPICS(写真点数/12枚)
01ステアリングヘッドアングルが64.5°から63.2°に変更された。これによりホイールベースは8mm伸びて1,487mmに。また、フロントフォークアウターにはサイドリフレクターが追加。R nineTに限らずBMWの17年型モデルでは全モデルに追加されている。
02こちらはシングルシート風カバーを付けた車両。こうしたオプションやシートレールの取り外し機構は踏襲されている。
03こちらは従来型(写真左)と17年型(写真右)で三元触媒の形状を比較した写真。新排ガス規制EU4への対応のため、17年型では触媒がわずかに大型化されているのが分かる。また、サイドスタンドの形状も従来型のストレートから折れ曲がった新形状に。
04従来型もフロントフォークはS1000RR譲りだったが、17年型はさらに進化してフルアジャスタブル化された。プリロード、ダンピング、リバウンドと細かな設定が可能になった。フォークのスプリングトラベルは120mmだ。
0517年型から新たなデザインのホイールを採用している。従来型(写真左)と17年型(写真右)の比較写真。ホイールリムはセンター部分、ショルダー部分ともにやや角ばった印象。特に大きく変わったのはホイールハブで、17年型では大きく肉抜きされている。またハブの変更に伴ってABSセンサーディスクが小径化、ピックアップセンサーの取り付け場所も変更された。320mmディスクの外径には変わりはない。
06リアホイールとリアハブもフロント同様に変更されている。やはりリムはエッヂがシャープな印象。リアハブも肉抜きが施された。前後ともホイールサイズに変わりはない。
07メーターパネルはシンプルな2眼に改められた。従来型では左のスピード、右のタコの間にデジタルパネルが設けられていたが、各種情報表示は左右メーター内に設けられた液晶パネルに表示されるようになった。また、スピードメーターは従来型の240km/hスケールから220km/hスケールへ変更されている。
08従来型(写真左)と2017年型(写真右)のコックピット比較。前述した倒立フォーク、メーターの変更のほか、トップブリッジの形状も大きく変更されているほか、ブレーキとクラッチのマスターシリンダーも新デザインとなり、合わせて各レバーも新しいデザインとなった。
092017年型からは、リアのパラレバーの塗装がブラック塗装仕上げとなった(従来型はグレー)。
10シンプルなスタイルをさらに進化させつつ、足周りの充実を図った2017年型R nineT。価格は198万5000円(税込み)だ。
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