2014 鈴鹿8時間耐久ロードレース『第1回公開合同テスト』BMW Motorrad編
- 掲載日/2014年06月13日【トピックス】
- 取材・撮影・文/安藤 正和(Office25)
雨中の『7.8 パーセント勾配』で慎重にスロットルを開ける酒井選手。
ウエットコンディションの中
注目の酒井選手が2分25秒767で11番手をマーク
来たる真夏の祭典『鈴鹿8時間耐久ロードレース』に向けて、第1回公開合同テストが開催されました。BMW からは、『CONFIA Flex Motorrad39』、『TEAM VITAL SPIRIT SHARK ENERGY DRINK』、『Motorrad Toyota ナガサカレーシング』、そして新チーム『SAMURAI 3601』が加わり、計4チームが参加。残念ながらツインリンクもてぎで負傷した寺本幸司選手を擁する『Team Tras 135HP』は、不参加となりました。
コンディションは、あいにくのウェット。「雨なりにテストを進めた」と話す酒井大作選手が BMW 勢トップの 11 番手、2分25秒767 をマーク。「今、S 1000 RR を一番理解しているのは、我々のチーム」と順調に進むセットアップに自信を覗かせていました。一方、『VITAL SPIRIT』と『Motorrad Toyota』の2チームには、ペアライダーとして向山将弘選手、佐々木幸二選手がそれぞれ参加。佐々木選手が「雨のおかげでちょうど良いナラシ走行になりました」と語り、BMW の各チームにとって、“タイムよりもデータの集積” を主眼とするテストになりました。
フォトTOPICS(写真点数/14枚)
『CONFIA Flex Motorrad39』 酒井大作選手
「今日進めたセッティングは、悪い挙動が現れました。このセッティングを進めると、こう悪くなるということが理解できました。ネガティブということは、その逆に振れば良い挙動&ポジティブなセッティングが得られるということです。その意味で、今回のテストは有益なデータを多く集積することができました。今、S 1000 RR を一番理解しているのは我々のチームだという自負があります。8耐に向けて次回のテストでさらにセットアップを進めていきたいと考えています」
『CONFIA Flex Motorrad39』 武石伸也選手(ペアライダー/今回はアドバイザーとして参加)
「次回の全日本ロードレース第3戦 SUGO はセミ耐久なので、酒井選手のペアライダーとして参戦します。結果も大切ですが、8耐に向けてデータを得る良いレースにしたいと考えています。SUGO を走行するのは久しぶりにもなりますし、慎重なレースになると思います」
『CONFIA Flex Motorrad39』 山本隆宏チーフメカニック
「鈴鹿、オートポリス、もてぎと転戦してデータを集積し、S 1000 RR のセッティングは確実に進んでいます。今回は重心の位置に関してテストしました。第3戦 SUGO、次回の鈴鹿テスト、と8耐に向けてセッティングを進めていきたいと考えています」
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