ニューモデル速報 C600スポーツ/C650GT(2012)
- 掲載日/2012年11月06日【トピックス】
- 取材協力/BMW Motorrad Japan 取材・文/佐川 健太郎 写真/MOTOCOM
ついに日本に上陸した C600Sport (左) と C650GT。11月9日(金)より全国の BMW Motorrad 正規ディーラー店舗に並ぶ。
都市型個人モビリティを実現する
BMWマキシスクーターついに上陸
BMW のマキシスクーター、C600Sport と C650GT がいよいよ日本に導入。2012年11月9日(金)からの販売開始に先立ち、プレス向け試乗会が開催されました。昨年のミラノショーでのデビューから1年、BMW が初めて手掛けるスクーター型コミューターということで期待が膨らみます。
今なぜマキシスクーターなのか。その問いに対する答えとして BMW は、世界の交通環境の急速な変化を挙げています。都市への人口集中とこれに伴う慢性的な渋滞の発生、駐車スペース不足、排出ガス増加、ガソリン価格の高騰など、今後ますます厳しさを増すであろう、これらの問題に対して、BMW は持続可能な個人のモビリティの実現を目指しています。そこで、BMW が新たな成長分野として取り組もうとしているのが「Urban Mobility (アーバン・モビリティ)」のカテゴリーであり、そのトップバーターとして登場したのが C600Sport および C650GT なのです。
C600Sport および C650GT は、BMW ならではの卓越した運動性能とスクーターらしい俊敏性と快適性を融合しているのが特徴です。そして、幅広いユーザーニーズに応えるため、2つの異なるタイプを用意しています。C600Sport は、スポーティな走りを好むライダー向けに開発され、運動性能を重視した軽量でスリムなボディと、スポーツマインドを刺激するデザイン、より鋭いエンジンレスポンスと軽快なハンドリングが持ち味となっています。一方で C650GT は、ツーリング性能と長距離走行における高い快適性を追求したモデル。タンデムも含めた快適な乗り心地を実現するためのライポジやシート、調整式バックレスト、高いハンドルバー、フットレストなどを装備。さらに、大型の電動制御式ウインドシールドを採用により優れた防風防雨性能を備えているのが特徴です。
ネーミングからすると排気量が異なるようですが、実は両モデルともエンジンとシャーシは共通です。新開発の水冷4スト並列2気筒 DOHC647cc ユニットは、クラス最強レベルの 44kW(60ps) / 7,500rpm、最大トルク 66Nm / 6,000rpm を実現。ただし、モデル毎のコンセプトに基づいて、エンジン特性はアレンジされているとのこと。駆動は滑らかで快適な加速をもたらす CVT (無段変速機) ギア・ボックスにより、スイングアームに内蔵されたチェーンによって後輪に伝えられる仕組みになっています。
シャーシには鋼管ブリッジ・フレームとアルミニウム・ダイキャスト・ユニットからなるハイブリッド素材を採用し、高速安定性と市街地での軽快なハンドリングを両立。サスペンションにはフロントに大径φ40mm 倒立フォーク、リアには左側水平配置によるサスペンション・ストラットを使用。ブレーキは前後ともφ270mm の大径ディスク (フロントはダブル装着) に ABS 標準装備としてハイレベルの安全性を実現しています。
BMW らしい革新的な機能も見逃せません。C600Sport はフレックスケースを車体後部のシート下に備え、用途に応じて収納スペースを変化させることができるし、C650GT は約 60 リッターのコンパートメントにヘルメット2個を余裕で収納可能となっています。また、サイドスタンド連動タイプのパーキングブレーキやマルチファンクション・メーターパネル、電動 (C650GT) または手動 (C600Sport) 調整式ウインドシールド、グリップ&シートヒーターなどを標準装備。豊富なオプション装備やカスタムメイドのアクセサリーも魅力になっています。
プライスも 110万円台ということで、国産ビッグスクーターを含めた同クラスのライバルと比較しても、十分リーズナブルな価格設定であるのも嬉しいところ。この装備とスペック、グレード感であれば、もしかしたらバイクからの乗り換えも進むかもしれませんね。
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