BMW Motorrad GSトロフィージャパン 2012 フォトレポート
- 掲載日/2012年06月15日【トピックス】
- 取材協力/BMW Motorrad Japan
写真/ VIRGIN BMW.com × BMW BIKES 編集部 文/ VIRGIN BMW.com 編集部

昨年まで GS Challenge の名で開催されていたイベント、今年は GS TROPHY JAPAN 2012 と名を改めて開催されました。
“世界一のGS乗り” を決める国際大会予選をメインとする
BMW Motorrad 恒例の “GS” イベント開催!
2012年6月1日(金)から3日(日)の3日間、新潟県中魚沼郡津南町の「無印良品津南キャンプ場」を拠点とした BMW Motorrad Japan プロデュースのビッグイベント 『BMW Motorrad GS TROPHY JAPAN 2012』 が開催されました。これまで GS Challenge という名でのオフロード・キャンプ・イベントでしたが、2年ぶりに南米で開催される GS TROPHY INTERNATIONAL の予選会を同時開催することから名を改め、会場も昨年までの岐阜県高山市から新潟県に移しての開催となったのです。
バリエーション豊かな新旧 GS をはじめ、他の BMW バイクや他メーカーモデルでの参加者も含め、総台数は約 260 台にもおよびました。連日快晴にめぐまれたこの3日間で、恒例のコマ図ツーリングやスキルチャレンジ、そして GS TROPHY INTERNATIONAL の予選会など、GS の限界に挑むイベントを存分に愉しんでいました。まずはこの GS TROPHY JAPAN 2012 の模様をフォトレポートでお届けします。
BMW Motorrad GS TROPHY JAPAN 2012
- 主催/BMW Motorrad GS TROPHY JAPAN 2012 実行委員会
- 冠協賛/BMW Motorrad Japan
- 開催期間/2012年6月1日(金)~3日(日)
- 開催場所/新潟県中魚沼郡津南町上郷寺石 津南キャンプ場
フォトTOPICS(写真点数/79枚)

01会場もこれまでの岐阜県高山市から新潟県中魚沼郡の「無印良品津南キャンプ場」に移されました。

022日(土)朝、続々と会場入りする参加者。一年ぶりのビッグイベント、気持ちも昂ってきますね。

03インストラクターを務めてくれるのは、(左から順に) 三橋 淳さん、山田 純さん、松本充治さん、吉友寿夫さんの4名。

04BMW Motorrad Japan ディレクター、エクレム・サックさんによる開会宣言がなされ、GS TROPHY JAPAN 2012 がついに開幕!

05まずは恒例のコマ図ツーリングから。早速自分のバイクの元へと向かい、準備をはじめます。

06出発前、コマ図を見つめる参加者。皆さんそれぞれが個性的なコマ図ケースを装着されていました。

07BMW Motorrad のフラッグが大きく振られ、コマ図ツーリングがスタート!

08こちらはインストラクター 吉友寿夫さんが同行するツーリングチーム。初心者にとっては心強いサポートですね。

09津南キャンプ場がある山伏山から国道 117 号へと下り、早速コマ図を確認しているチーム。

10国道 117 号から山間部へと入り、快走路をひた走ります。

11新緑におおわれたエリアを走るのは快適そのもの。まだしばらく舗装路が続きます。

12吉友さんチームは小休止を挟みながら、マイペースに歩を進めていきます。まだまだ先は長いですからね!

13大きな駐車場がある施設で大勢のライダーを発見。この先のどこかからダートへと入っていくので、事前確認をしているのでしょうか。

14人里から離れ、山奥へと向かっていく道を行きます。ほとんどの人が初めてのルートなので、楽しみつつも慎重に走り抜けていきます。

15周囲の景色は自然におおわれ、心地良い空気とともに走りを楽しめるコマ図ツーリング。川のせせらぎが聞こえてきそうです。

16途中、こうした工事による片側通行規制もありました。

17これほどの雪が残っているとは。奥へ進むと何度か残雪を見かけましたが、この地域の険しさを物語っているようなスケールです。

18このポイントで、何人かの参加者が向こうの小屋を見ながら、コマ図のチェックをしていました。

19そう、実はこの小屋がダートルートへと分岐するポイントの目印だったのです。通り過ぎちゃった人も何人かいらっしゃいました。

20割りとフラットなダートを走る参加者。慣れた人は難なく走り抜けていましたが、初参加者にとってはドキドキものだったようです。

21下りのダートを見上げてみたらこんな感じ。フラットダートだからって気を抜くと、大きな GS は思いのほか加速してしまうポイントです。

22再び吉友さんチームと遭遇。こちらは初心者が多かったこともあり、他の参加者に追い越されながらもゆっくり進んでいました。

23愛媛県から参加されていたサイドカー付き GS オーナーが途中でアクシデント! サイドカーのシャフトが折れてしまい、立ち往生に。

24ダートを抜け、竜王スキーパーク付近で迷えるチームを発見。困ったときはみんなで助け合う、これがコマ図ツーリングです。

25ようやく山間部を抜け、スキルチャレンジの会場へと通じる国道 117 号をひた走ります。交通量も少なく気持ち良いです!

26午後からスタートする、スキルチャレンジと GS TROPHY 選考会の会場である「さかえ倶楽部スキー場」。コマ図ツーリングを終えた参加者が続々と集まってきました。

27ランチは、地元のお母さん方によるカレー。ツーリングを楽しんだ後のお手製カレーは美味!

28インストラクター 三橋 淳さんによる GS TROPHY 選考会(1次予選)のブリーフィング。皆さん真剣に聞き入ります。

29ゲレンデの斜面を縦横無尽に走りまわる GS たち。30分の耐久レースです。

30とても軽やかに疾走するのは、旧 OHV ボクサーのカスタム GS とそのライダー。“あの頃” の GS をオマージュしたスタイル。

31現代の GS も豪快に斜面を駆け上がってきます。その姿を見ると本来の GS イズムを感じます。

32普通に立っているのも不安定な急斜面で、しかも青々と滑りやすい草が生い茂る地面をクネクネと走るコースなので、そりゃあ転倒は当たり前ですよね。

33しばらく見ていると、ライダーのみなさんはだいぶこのエグいコースに慣れてきたようで、スマート且つアグレッシブに周回していました。

34急斜面をまっすぐ下ってUターンしながらまた登っていくコーナー。まるで「でっかいバイクで走るモトクロスレース」みたいです。

35コースの入口と出口にはノボリが立っていて、その間を通過する際は「バイクを降りてエンジンを切った状態で押して歩いて再び入口から再スタートしなければならない」という特別ルールがあります。そのため出入口は混雑だしライダーの体力も著しく消耗します。

3630分が経過して耐久レース終了~! 周回数最多は10周、結果として6周以上走れた人が2次予選へと駒を進めます。この1次予選では50名から25名に絞られました。

37三橋 淳さんが設定した30分間耐久レースはかなり過酷でした。出走者はご覧のとおりヘロヘロです。

38こちらはスキルチャレンジのコース。斜面を駆け上がり、Uターンして戻ってきたら、指定された停止位置に確実に停車して挙手する、というとってもシンプルな行程ながら基本スキルが問われるもの。これがなかなか難しいのです。

39再び津南キャンプ場へと戻り、GS TROPHY INTERNATIONAL 日本代表選考会2次予選までしばしクールダウンです。

40三橋さんから発表された2次予選の内容…それはキャンプ場内3ヶ所に設定されたポイントを自らの足で走り、渡されたシートのマスに指定の文字を記入して戻ってくるというマラソン形式!

41内容を聞いて「マラソン?」とさまざまな表情を浮かべる、1次予選を通過した挑戦者たち。これはさすがに想定外だったのでしょう…。

42車両保管エリア(パルクフェルメ)の中に挑戦者たちのバイクが並べられました。一旦キーをマーシャルに預け、マラソン後、今度はここからバイクを押してチャレンジコース上に移動し、そこでエンジンをかけてようやく走り出すのです。

432010年、南アフリカで開催された International GS Trophy に参加された (左から) 相川成周さん、中井善男さん、山内幸治さん。当時の過酷な思い出を語ってくれました。

44一方その頃、チャレンジャーたちは苦悶の表情を浮かべながら、各ポイントを巡って疾走中(距離約2km)。頑張って!

45キーワードを記入したシートを受付でチェックし、合格となったらパルクフェルメに置いてある自分のバイクへ。

46エリア内でエンジンをかけてはならず、コース上まで押していかねばなりません。これもタフな男だけが勝ち残る、フィジカルテストなのです。

47そして最後の難関、チャレンジコースへと走り出します。GS TROPHY INTERNATIONAL 最終選考会に進めるのは先着10名のみ! 会場は今年8月に長野県白馬村で開催される BMW Motorrad Days です。

48山頂までたどり着き、ゴール! 白馬へ進めるのは残り9名です!

49国際大会にふさわしいスキルとフィジカルが要求されるこの予選会、当然冷静な判断でコースをクリアしていかねばなりません。 後続者がどんどん迫ってきます。

50急げ! まだ最終選考会の枠内に入れるぞ!

51そして、予選を突破した10名が山頂に集いました。すさまじいデッドヒートが繰り広げられました。

52皆さん、おめでとうございます! この中から3名が白馬での最終選考会にて選ばれ、南米での本大会へと向かうことになります。

536月2日(土)の夕刻。お楽しみの晩餐タイムです。準備されたご馳走には長蛇の列ができております。

54地元の名物 津南ポークがこれでもか! と焼き上げられます。美味しそうな匂いがあたり一面に広がります。

553種のポークにウインナー、メンチカツなどお肉ざんまいのメニュー。存分に楽しんだ後だから美味しさも倍増!

56こちらは新潟の特産であるコシヒカリを使った焼ダンゴ。もち米とは違ったコシのある粘りが特徴で、味噌ダレがお米の甘みにマッチして絶品でした。

57みんなと今日1日を振り返りながら、絶品のディナーに舌つづみを打ち、ビールで喉を潤す…格別ですね!

58GS TROPHY 最終選考会に進む10名に、サックさんより「白馬でも健闘を期待しています」と激励の言葉がかけられました。

59この10名の中で、いったい誰が南米への切符を手にするのか。白馬での戦い、必見です!

60翌日の3日(日)は朝からスキルチャレンジ決勝です。コース設計に携わった山田 純さんより「コースはシンプル。少し頭を使わなければいけないだけ」との説明が。

61なんと、スタート直後の溝に雪が敷き詰められた箇所が! 飛び込んだ人はご覧のような飛沫をあげていました。ちなみに GS TROPHY というイベントは、参加する車両メーカーに制限はありません。

62足はいくら着いてもOK。でもオレンジのコーンを倒したら5秒加算という厳しいルール。それでも皆さん、巧みにクリアしていきます。

63スタンディングで絶妙にクリアしていく人も。コーンに当たりそうで当たらない、その技術に感服いたします。

64積雪をクリアしたら、枯れ草が敷き詰められた丘へと飛び込んでいきます。ここでも高いスキルが求められます。

65最後の上り坂では、まるであえて下に向けて敷かれたような枯れ草に足を取られながらも、なんとか駆け上がっていきます。

66ゴール! 序盤は1分台のタイムが続きましたが、1分を切ると「おぉ~!」と歓声が上がっていました。

67R100GS を操りながらすさまじいペースで駆け抜けていく和田さん。2バルブGSクラスはかなりの接戦でした!

68F800GS で参加した女性ライダー。途中で何度か倒れたものの、見事ゴールまでたどり着きました。

69と、力尽きたのかゴール直後に立ちゴケ。すかさずオーディエンスが助けに入りました(笑)。

70最後に、インストラクター 三橋 淳さんによるデモンストレーション。積雪の中に埋もれた R1200GS を、まるで中型バイクのように操りながら見事に脱出。この日最高の歓声が上がりました。

71そして閉会式。スキルチャレンジ入賞者に景品と盾が贈られ、サックさんによる挨拶とともに幕を下ろしました。

72荷物をまとめ、これから帰路につくのか、それとも2日目のコマ図ツーリングへ向かうのか…。いずれにしても、お気をつけて!

73ステキな笑顔とガッツポーズをありがとう!

74GS TROPHY JAPAN 2012 最終日のお昼頃。コマ図ツーリング2日目の林道セクション(1日目の逆コース)では、何台かの GS が気持ちよさそうに駆け抜けていきました。

75午後にはあいにくの雨…にもかかわらず GS の豪快なエキゾーストノートが山間に鳴り響いていました。

76前日と違って最終日は帰路に就く参加者が多いので、林道走行を楽しむなら、逆に走る人が少ないこの日が狙い目なのです。

77数台でのグループ走行もいました。雨だというのに走る姿は楽しそうです。

78林道出口で一息つく一行。これから地元までの長い道のりが待っていますが、汗をかくほど遊んだ後も長距離を無事に走って帰宅し、家族に「楽しかったよ」と笑顔で報告できる。それが GS というバイクなのです。

79来年もまた、GS で走って遊んで楽しめる、このイベントで会いましょう!
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