BMW Motorrad ジャパンGSチャレンジ 2011
- 掲載日/2011年06月08日【トピックス】
- 取材協力/BMW Motorrad Japan 写真/BMW BIKES & GARRRR 編集部 文/野呂瀬悦史
「GSを、もっと楽しもう。」が合言葉の「Japan GS Challenge 2011」が、今年も開催されました。
飛騨高山の大自然を満喫しまくり!
新たな仲間や厳選林道と出会えた3日間
例年よりずいぶん早い梅雨入りで天候が心配されましたが、見事晴天に恵まれた6月3~5日。岐阜県高山市の「無印良品南乗鞍キャンプ場」をベースに「第6回 Japan GS Challenge 2011」が開催されました。全国から集まった参加者は総勢258名。まだ春の気配も残る高地高山ならでは自然豊かなフィールドで、エントラントはオン&オフツーリングやタイムアタック競技、そしてキャンプの宴を堪能しました。
フォトTOPICS(写真点数/65枚)
01イベント初日の金曜日にはビギナーズスクールが開催され、翌土曜からコマ図ツーリング&スキルチャレンジ(短いコースのタイムアタック)が行われます。多くのエントラントが土曜から参加していました。集合時間に間に合うよう、夜を徹して移動してくる人も少なくありません。
02自走参加も多いのですが、遠方の人はトランポでマシンを搬送して現地入りです。イベントを存分に楽しむための体力温存といったところでしょうか。
03キャンプサイトはバイクの乗り入れOK。荷物を運ぶ手間がないのはうれしいですね。
04まもなく開会式。エントラントのマシンがステージ近くに並び始めました。ちなみに、他のメーカーのマシンでも参加できます。
05BMW モトラッド・ジャパンのディレクター、エクレム・サックさんの開会宣言でイベントスタート!
06右から順番に、山田純さん、三橋淳さん、松本充治さん、吉友寿夫さんらBMWインストラクターもイベントに参加します。
07コマ図ルートに変更が発生した場合は、ブリーフィングでアナウンスされます。コマ図が頼りのツーリングですから迷走しないためにも要チェック。
08さぁいよいよスタート。数台のグループごとに出発します。
09飛騨高山の美しい自然の中を駆け抜ける新旧GS。絵になりますね。
10二人乗り参加もできます。 パッセンジャーと協力してルートを探すのも普段のツーリングにはない楽しみ方かも。
11GSに前後を挟まれつつも軽快に峠道を走る国産トレール。軽いフットワークでHP2エンデューロに追従していました。
12飛騨川に架かる多くの橋が鮮やかな赤に染められ山の緑に映えていました。
13いよいよダートに突入です。最初のダート区間はフラットなのでダート初体験でも安心。ベテランの人には、ちょうど良い肩慣らしかもしれません。
14スタンディングで加速しながらのサムアップいただきました。いわゆるマシンの真ん中に乗れているということですね。上手な人はフォームもカッコイイ!
15皆さん、いい距離感を保ちながら自分の走りを楽しんでいます。
16分岐点でのひとコマ。トリップメーターを0にしたり進行方向を確認したり、一時停止して次の進路を見定めます。
17実は左の林道入り口が正規ルート。走りに夢中になると、分岐点を見落としてしまうこともありますよ。
18コマ図では舗装路と記載されていても、落ち葉や泥、湧水が路面に流れているなど、油断できない路面も結構あります。
19コース変更された場所は、ルート上でもA5サイズ程の用紙でアナウンスされます。コマ図ツーリングの特性上、小さいアナウンスになっているので見落として迷走した人も結構いました。
20ダート路面は徐々に難易度アップ。ここは入り口から浮き砂利の登りなので、車速をつけるためちょっとだけ順番待ちです。
21木々のトンネルをくぐります。自然の懐に飛び込んで遊ぶ感覚は林道ツーリングならではですね。
22GSチャレンジのエントラントは全員が仲間。ソロ参加でも助け合いながらコースをクリアしていきます。
23ずいぶん山を駆け上がったあとにミスコース発覚。Uターンのために振り向いたらキレイな山が見えました。
24楽しく走るために、楽しく休憩。飛騨高山エリアは、どこで休んでも気持ちのいい風景ばかりです。
25コマ図ルートの後半はロングダートです。小石やワダチ、雨水が削った溝、落石など、林道ならではアクセントが出迎えてくれます。
26細やかな配慮が感じられるルート構成がGSチャレンジの魅力。これからオフロードを走りたい人にもオススメですね。
27腕に自信のある人向けのチャレンジルートでは、途中で川渡りを楽しむ人たちもいました。
28コマ図ツーリングのゴール地点はスキルチャレンジ会場でした。ここで昼食です。
29奥に見えるのが朴の葉で酢飯を巻いた「朴葉寿司」。手前には、小さなジャガイモを油で炒めてしょう油や砂糖で味付けした「ころいも」も見えます。どちらも郷土の味です。
30こちらはスキルアップチャレンジのコースのひとつ。石まじりの路面をパイロンを目印に左回りで回ってきます。
31登り坂途中の段差で、いかにトラクションが抜けないようにするかがタイム短縮のポイントでした。
32登りのターンもあって、見た目よりも難しいコースです。
33「あ!」こんなこともあるので、プロテクターはぜひ装着しておきたいですね。
34ちょっと急な段差がついた下り坂も、さりげない難所でした。
35こちらはスキルアップチャレンジの別コース。マディ路面のクリアがタイム短縮のカギでした。
36コースサイドの荒れてないところに乾いたラインを見つけたのですが・・・。
37「あ!」泥だらけになっちゃいました。なお、今年は足は着いてもOKですが、転倒は失格になります。
38マディの箇所には段差が隠れていて、スタックポイントになっていました。
39ブロックタイヤでも、こうなるとキビしいですね。
40御岳を背景にRファミリーが並んでいました。HP2 エンデューロもさりげなく同化しています。
41イベント終了後は、スキルアップチャレンジ会場からキャンプ会場にエントラントもギャラリーも戻ってきます。おや、Vツインも参加してますね。
42スキルアップチャレンジで好タイムを出した上位選手のゼッケンが発表されました。この後、キャンプ場の特設コースで決勝スタートです。
43こちらが決勝コース。枯れ草の傾斜地で滑りやすいですね。さらに枯れ草の下には石や木の根といったワナ?が隠れています。
44ファイナリストはインタビューを受けてからスタートです。こちらは「othersクラス」優勝のゼッケン49・若林さん(スパイア)。
45「レディースクラス」は車種不問ですが優勝はR80GSのゼッケン157・姫井さん(5up.全国2V会議)でした。イキオイありました。
46「2バルブGS」クラス優勝のゼッケン77・坂越さん(ホリタ・オートパーク)。スムーズな走りが印象的でした。
47滑りやすい路面と斜度がエントラントを苦しめましたが、その分、ギャラリーのボルテージは上がります。
48木の枝のお土産をつけながらも果敢にタイムアタック続行!
49同じ位置でレースを見守っていると、モデルごとの挙動の違いが良く分かります。
50「あ!」 枯れ草の下の石にハンドルをとられたようです。この後すぐ再スタートしました。
51激しいルーストをあげるR100GS。ギャラリーからもひときわ大きな歓声があがります。
52R1100GSだって、ガンガンいっちゃいます。
53「勝ちたい!」とコメントしてスタートしたゼッケン79・砺波さん(ホリタ・オートパーク)。無駄のない走りで「4バルブGS」クラス見事優勝。
54転倒してもスタッフやギャラリーがすぐに助けてくれます。レディースライダーとなれば車体が確認できないほど人が集まります。
55決勝タイムアタックが開催されている頃、無印良品キャンプ場スタッフは「牛鍋(うしなべ)」を仕込み中でした。飛騨の野菜を煮込んだ鍋に飛騨牛の肉がこれでもかと投入されます。
56こちらは出店の飛騨牛ステーキ串焼き。やわらかくてホントに美味しかったですよ!
57夕食は、牛鍋のほか鶏肉と野菜を炒めた「鶏(けい)ちゃん」や「ころいも」「きゃらぶき」「こも豆腐」「山椒の天ぷら」など、飛騨の美味しい郷土料理が堪能できました。
58存分に走った後の一杯はたまりません。ちょっと明るいうちから飲むのも美味しさアップの秘訣でしょうか。
59スキルチャレンジ入賞者や東日本大震災チャリティーオークション、トークショーなどが催されつつ宴の夜は更けていきます。
60一夜明けてイベント最終日。朝のブリーフィング後は現地解散ですが、17時までキャンプ場は利用可能。周辺散策に出かけたり、のんびり撤収したり自由に時間を使えます。
61イベント最終日もコマ図ツーリング可能です。前日とは違うルートをたっぷり走れます。
62最終日のコマ図ルートのチェック&サポートのためマーシャルも出動です。
63GSチャレンジといえばメッツラー。今年はブランドロゴよりも大きい「がんばろう日本!」が印象的でした。
64前夜の宴で、仙台からの参加者にBMW モトラッド・ジャパンから贈られたフラッグを前に記念写真。ディレクターのエクレム・サックさんほか、インストラクターのサインも書き込まれた熱い魂の注入されたフラッグです。
65エントラントを見送った後、エクレム・サックさんも飛騨高山を満喫しに走りに行きました。
関連する記事
-
インタビュー
野崎 正博(AMC Tokyo 店長)
-
トピックス
GS Trophy Japan 鳥取大会レポート