BMW Motorrad ジャパンGSチャレンジ 2010
- 掲載日/2010年06月25日【トピックス】
- 取材協力/BMW Motorrad Japan 写真/BMW BIKES & GARRRR 編集部 取材・文/田中ゼンスケ
受付けやキャンプ、食事、スキルチャレンジや GS トロフィーのファイナルなど、メイン会場となったのは『無印良品南乗鞍キャンプ場』です。標高1,600mの高原リゾートの朝はモヤがかっていました。
今年もやってきた“GS 感謝祭”!!
飛騨高山が GS だらけになった週末
2010年6月18日(金)~20日(日)の期間、今年で5回目を数える【 BMW Motorrad Japan GS Callenge 2010 】が岐阜県高山市にて開催されました。飛騨高山の雄大な自然のなか、GS を思う存分楽しむべく数百名もの GS 乗りが集まり、キャンプやツーリング、チャレンジプログラムなどを体験。また、今年は【 BMW Motorrad International GS Trophy 】の国内選考会も同時開催され、4つのステージを勝ち抜いた3名の GS エキスパートは、今年の11月、日本を代表して南アフリカへと旅立ちます。
気になっていた梅雨前線は初日の夕暮れから翌朝まで猛威を振るっていましたが、コアタイムとなる2日目には曇り空から時折晴れ間が覗く空模様に好転。参加者たちは期間中、各々のペースで目一杯 GS を走らせて帰路に就きました。開催場所である飛騨高山へ来るだけでも結構なロングツーリングですが、現地でいろいろなカリキュラムを体験し、また自走で帰ろうと思えるのは、やはり GS の成せる業ではないでしょうか。GS チャレンジは、GS の「楽しさ」や「出来ること」を体験してもらうためにメーカーが用意したイベントプログラムです。その様子をフォトギャラリーでご紹介しましょう!
BMW Motorrad Japan GS Challenge 2010
- 主催/Japan GS Challenge 2010 実行委員会
- 協賛/BMW Motorrad Japan
- 開催日時/2010年6月18日(金)~20日(日)
- 開催場所/無印良品南乗鞍キャンプ場(キャンプ場所)、オケジッタスキー場跡地周辺(イベント会場)
フォトTOPICS(写真点数/59枚)
01キャンプスペースは『無印良品南乗鞍キャンプ場』を貸し切りです。クルマもバイクも乗り入れオッケーなのが嬉しいところ。イベント期間中はここがベースキャンプとなります。
02山を登ってきたらセンターハウスで受付け。参加形態は、すべてのプログラムが含まれた一般参加(2万6250円)、イベント前日のスクールがセットになったビギナーズ・パッケージ(3万1500円)、それにキャンプのみやタンデムで参加の観戦・同行パック(1万500円)があります。すべて事前申し込み。
03麓の国道361号線からキャンプ場へ到る道は結構長い。まず山間ルートをバイクで10分以上走り続けるとこの看板に辿り着き、そしてここからさらに 5.3km 走る…さすが高原リゾート(ちなみに、途中で小熊と猪に遭遇しました)。
04R80GS を軽トラックに積んで来場の参加者。
05こちらはサードパーティのパーツをふんだんに装着した HP2 Enduro をトレーラーで。
06センターハウスで受付けを済ませたら割り当てられたキャンプサイトへ。バイクでそのまま入って行けるのがいいですね。
07ビギナーズ・パッケージでは、18(金)午後からインストラクター陣によるオフロード・レクチャーを受講し、最後は短い林道で体験走行。翌日の林道コースでも臆することなく楽しめるよう用意されたプログラムです。
08発進と停止の反復練習。インストラクターは山田純さん。 無理せず止まれる速度を維持することや、オフロードでのグリップなどを体験します。
09こちらではインストラクター松本充治さんによる極低速で曲がる練習。アスファルトと違い、スライドし易い地面での曲がり方を教わります。
10スラロームの練習はインストラクター吉友寿夫さん。合言葉は「笑顔で!」です。
1119(土)朝、BMWモトラッド・ディレクターのラルフ・ライナートさんによる開会宣言によっていよいよ GS チャレンジ開幕です。驚いたことにすべて日本語でした(カンペ使用)。
12開会式に続いてブリーフィング。みなさん真剣に聞いていますね。 数分前まで降っていた雨も止み、このあと晴れ間も覗くという奇跡の好天に。
13GS チャレンジの楽しみの一つと言えばコマ図ツーリング。当日渡されたコマ図をもとに、曲がるポイントをチェックしながらゲーム感覚で道を進みます。
14いよいよスタート! これからツーリングへ向かう人、スキルチャレンジや GS トロフィに挑戦する人など、スケジュールはある程度自由です。
152年ぶりに開催決定となったインターナショナル GS トロフィの国内選考会第1ステージ。フラッグを振って GO サインを出すのは、GS トロフィー・コーディネーターの三橋淳さん。
16直線をフル加速で走り、停止ラインでブレーキングというシンプルなもの。停止ラインまでのタイムと停止距離で競います。
17これだけの重量物はそう簡単には止まりません。
18一方こちらはスキルチャレンジのヒトコマ。速度や高度なライディング・テクニックではなく、バランス感覚など基礎的なスキルを競うもの。
19ランチタイムは飛騨・高根地域の郷土料理が振舞われました。手打蕎麦は風味豊かで歯ごたえのある「マキンチャラ・火畑蕎麦」、それにこの地域では端午の節句に食べるのが習慣となっている「朴葉寿司」です。
20コマ図ツーリングのスタート地点。まずはここでメーターをゼロにセットし、進んだ距離を計りながら曲がるポイントをチェック。ちなみにこちらの集団は急遽結成された「コバユリ隊」です。先頭はもちろん、ライターの小林夕里子さん。
21コマ図のルートは快走路や林道、ビューポイントや休憩ポイントなど、ツーリングを楽しむための要素が盛り込まれています。競技ではなくゲーム感覚で進むものなので、途中で他の参加者とルートの確認をしても問題ありません。
22緑のトンネルを駆け抜けるフラットダート。じつに爽快な気分です。
23緩いカーブと適度な勾配の林道を登り進めると、眺めの良い場所に出ました。
24林道を進むと「スタンダード・コース」と「チャレンジ・コース」に分かれます。こちらはチャレンジ・コースへ到る道。
25昨晩の雨で地面は一部ヌタヌタですが、慣れた方にとっては余裕のようですね。
26先へ進むとルート変更のサイン。雨の影響で路面が荒れていることと、枝道に迷い込むライダーが多いからだそうです。結局「チャレンジ・コース」は2日目の午後から封鎖となりました。
27F800GS でタンデムのペア。気持ちよさそうです。
28最新モデルと旧 OHV の狭間であまり目立たない感の否めない R1100/1150 系ですが、今でも十分走るいいバイクです。
29GS トロフィー選考会、最終ステージのワンシーン。車両は F800GS を使い、まずはスラロームでライディング・スキルを試されます。
30ステージ上からのスタートです。この高さからラダーレールを下るだけでも怖いと思います。
31続いてブッシュ・セクションへ。ギャラリーも注目です。
32濡れた草木はたいへん滑り易く、トラクションをかけるのが難しいもの。さらに勾配のある地面でのターンの連続は、かなりのマシン操作テクニックが必要です。
33「転倒即失格」というルール上、途中で前に進めなくなってライダーは歩いて戻るわけですが、その車両を救出するのが、ここまでの選考ステージを作った GS トロフィーのコーディネーターである三橋淳さん。簡単そうにコースを走って戻る姿は流石の一言。
34ついに決定!『GS Trophy 国内選考会』に勝ち残った3名です。写真右から GS トロフィーのコーディネーター・三橋淳さん、山内さん、相川さん、BMW モトラッド・ジャパン、ディレクターのライナートさん、中井さん、そして METZELER タイヤのディレクター、アンドレアさんです。
35最終日の朝。元気な笑顔をありがとう!
3620(日)午前はスキルチャレンジの決勝が行われます。
37GS トロフィーのコースを一部利用した決勝コース。スタートでいきなりこの下りは恐怖です。
38もちろん旧 OHV ボクサー(2バルブ GS クラス)も同じコースを走ります。レンゲツツジが綺麗ですね。
39コースの奥には地面が深くえぐれた難所もあり、思うように前に進めません。この状況で巨躯を操る腕前は大したものです。
40スタックしても問題なし。みんなが助けてくれますから。
41競争とは言え優劣を決めるものではありません。楽しみながらチャレンジすることに意義があるのです。
42女性も果敢にチャレンジ! スキルチャレンジには「 BMW 以外の車両」や「Ladies 」クラスもあるのです。
43最終コーナーは幅を広くとってありますが、結構急な斜面になっていて、ライン選びが攻略の鍵になってきます。
44ゴールに向かうストレートを猛ダッシュ!
45こちらの HP2 Enduro はとても速かったです。
46スキルチャレンジ「2バルブ GS 」クラスの上位3名。
47スキルチャレンジ「HP2 Enduro」クラスの上位3名。
48スキルチャレンジ「4バルブ GS 」クラスの上位3名。
49女性ライダーはチャレンジしただけでも無条件で表彰しちゃいます。
50会場のステージ前には、発表から間もない『GS 30 周年記念特別限定車』が展示されていました。写真の R1200GS や R1200GS ADVENTURE のほか、F800GS と F650GS も用意され、来場者から注目を集めていました。カッコイイ。
51GS チャレンジでは参加車両を BMW に限定していません。
52オフロードはタイヤによって楽しさが全然違ってきます。GS チャレンジ協賛のタイヤ・メーカー、メッツラーは、もちろんそのことをよく理解しているわけです。
53世界を旅する BMW の強い見方【 TOURATECH 】の製品を扱うツラーテック・ジャパンも出展。
54人が乗ってもびくともしない【 Jesse Luggage System 】のアルミ製パニアケースの日本総代理店、インファントリィのブース。
55GS チャレンジ最終日は、参加者の帰路も考慮してお昼までには終了します。寄り道しながらのんびりと、無事家に到着するまでが GS チャレンジなのです。
56BMW はキャンプ道具を積んで走る姿が似合います。
57お昼までは自由時間。キャンプサイトでテントを干しつつ、ひとっ走りしてくるのでしょうか?
58GS と同カテゴリの他メーカーモデルも結構参加していました。
59旧 OHV から現行 GS モデル、シングルエンジンの F650GS ダカール や KTM など、バラエティ豊かなグループです。また来年!
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GSの源流を味わう『GSトレールラン in 爺ガ岳』
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