BMW Motorrad ニューモデル画像 S1000RR
- 掲載日/2010年01月19日【トピックス】
- 取材協力・写真/BMW Motorrad Japan 文/田中ゼンスケ
日本仕様では写真のアクラポビッチ製サイレンサーが標準装備となる。スーパー・スポーツ・モデルであっても、世界でもっとも厳しいとされる排出ガス規制 Euro 4 をクリアする優れたエキゾーストシステムを備えている。
BMW Motorrad 初のスーパー・スポーツ・マシン
2009年の SBK を経てついに市場投下!
2010年1月より受注開始、4月以降順次納車される S1000RR は、いわゆる“スーパー・バイク”というカテゴリに属する BMW Motorrad 史上初のプロダクツだ。新開発、軽量・コンパクト設計の DOHC 水冷4ストローク並列4気筒エンジンからは 10,000rpm で最高出力 156ps を発揮し、その重量は 59.8kg に抑えられ、K1200 シリーズの開発時同様 F-1 の技術がフィードバックされている。2009年はこのブランニューモデルでいきなり SBK に初参戦し、市販化に向けた開発段階を消化、この春いよいよ一般ユーザーの元へ届けられることになる。
本サイトの特集記事でもお伝えしたとおり『BMW BIKES Vol.49』にて八代俊二氏の海外試乗レポートを掲載している。ここでは掲載しきれなかった画像をいくつかご紹介しよう。
フォトTOPICS(写真点数/11枚)
01マシンのシルエットを決定付ける、開発段階の車体フェアリングのデザイン・スケッチ。今にも飛び立とうとするクックロビンのような印象。
02まさに“野生動物のような”シルエットとなった、テールアップ・ノーズダウンのシルエット。このセグメントのモデルとしては定石。
03アシンメトリー(ASYMMETRY:左右非対称)にこだわったフロントマスクのデザイン・スケッチ。当然ながら空気の流れやヘッドライトの照射範囲など、機能面においても効果的となる作りこみがなされている。
04右が常時点灯、左がハイビーム、中央部に大きなエア・インテークを配置する。夜間のバックミラー越しにも BMW と分かる独特のデザイン。
05周辺車両への視認性の向上はライダーの安全性を高めることにもなり、フロント・マスクをひと目見ただけでそれとわかる近年の車体デザインは BMW Motorrad の伝統となっている。
06やや幅広のセパレート・タイプのハンドル・バーへ手を伸ばすと、自然と肘が外側へ開き、車体に覆い被さる姿勢になる。垂れ角や絞りはこのカテゴリのモデルにしては若干緩めか。トップブリッジには軽量化を図る肉抜きが見られる。
07フロントフェンダーの内側、アンダーブラケット前部にはステアリングダンパーを装備。優れたハンドリングは BMW Motorrad のお家芸とも言えるもの。
08人間工学に基づき、ライダーの体格や用途に応じてシートポジションの設定が可能となっており、また DTC や ABS の装備などから、クローズド・コースでの使用に限定するのはもったいない。
09タンデムシートも装備。実際に跨った印象では、このテのマシンにしては上等な座り心地。シートレールから伸びるピリオンステップもしっかりと踏ん張れる剛性があり、単なる飾りではないことが理解出来る。
10フロント・サスペンションには、インナーチューブ径 46mm の倒立テレスコピック・フォークを採用。ブレーキには強烈な制動力を発揮する信頼性の高いブレンボ製ラジアルマウント4ピストンキャリパをダブルで装備。
11特集記事にて八代俊二氏が触れていた、丁寧な表面加工が施されたアルミニウム製リア・スイングアーム。鋳造とプレス材を巧みに接合している。アクスル・マウントの調整幅は前方へ17.5mm、後方へ27.5mmとなっている。
関連する記事
-
トピックス
BMW BIKES 81号「冒険の旅 9」ウラ話
-
試乗インプレッション
R1200RT(2010-)