コネクター取り付け「フルカウル」編
- 掲載日/2009年10月25日【トピックス】
- このコンテンツは BMW BIKES Vol.35 掲載の記事を再編集したものです。
文・写真/ BMW BIKES 構成 / VIRGIN BMW.com
ジャンプスタートコネクター装着で
バッテリーあがりも難無く対処しよう
バッテリーあがりというトラブルは、誰もが一度は経験したことがあると思います。その際は再充電やバッテリー交換が確実ですが、けっこうな時間と手間がかかりますし、ツーリング中など出先ではそれもままなりません。手っ取り早いのは、クルマのように他のクルマやバイクからジャンプスタート(ブースター)ケーブルをつないで電源を借り、始動させてしまうことです。ところが4バルブRシリーズはバッテリーに手が入りづらく、途方にくれたユーザーも多いのではないでしょうか。
2004年モデルから、バッテリーにアクセスしやすいモデル(Kシリーズなど)以外には、ジャンプスタートコネクターが標準装備されています。これはスターターモーターもしくはバッテリーのプラス端子に取り付け、ジャンプスタートケーブルを噛ませやすくしたものです。ちなみに四輪BMWのバッテリーは、リアシート下やトランク内に設置されているので、同様のコネクターがエンジンルーム内にまで引き延ばされています。
下の写真を見ての通り、たったこれだけの部品ですが、有るのと無いのとでは大違いです。このコネクターを標準装備以前の年式に取り付け、アップデートしてはいかがでしょうか。
CAUTION!!
ジャンプスタートはバッテリーがあがって始動出来ない時の緊急始動用で、とりあえずの応急処置です。ちゃんとした手順を踏んでもスターターが回らず、始動できない時はバッテリーが完全に死んでいます。早々にあきらめてバッテリーを交換しましょう。
ジャンプスタートコネクターを取り付けてみよう
これがジャンプスタートコネクターだ
上がスターターモーター端子取り付け一式。下がバッテリー端子取り付け一式。車種によって取り付ける場所が違うのでステーは2種類。ステー以外は共通部品だ。電気抵抗を減らすために塗装やメッキ処理はされておらず、ムクの金属表面になっている。錆の発生を嫌って、コネクターとワッシャーはステンレス、ステーはアルミ製。
パーツNo. & プライスリスト
ワッシャー:0711 9931 050 ?20.-
スターターモーター用ステー:6113 7671 355 ?860.-
バッテリー端子用ステー:6121 7671 334 ?1,060.-
絶縁ゴムカバー:6113 7672 395 ?440.-
R1100/1150RT/R1100/1150RSの場合
ADVICE
弱ったバッテリーは
早めに交換がベスト!
エンジンが始動出来たにしろ、完全にあがってしまったバッテリーをエンジン回転による充電で復活させるには、かなりの時間と走行距離が必要です。出来るだけ早いうちに正しい方法で充電するか、復活しない場合はバッテリー交換をオススメします。
なお、4バルブR系の充電能力は非常に高く、定期的に乗っていれば、そうそうあがるものではありません。ただし、高圧縮の大排気量2気筒エンジンの重いクランクシャフトを、冷えた硬いオイルの中で回転させるには、ヤマハSR500のエンジンをデコンプなしでキック始動する以上の力が必要です。したがって、ちょっと電力が弱っただけでも始動できないことがあります。スターターモーターには健康なバッテリーが必要なのです。
さらに、バッテリーは温度が低いと性能が低下する特性があるうえに、電装部品が多いBMWは、キーがONの状態ですでに他の電気部品が電力を消費しています。バッテリーを一度でも完全にあげてしまうと、たとえ充電で使用可能になったとしても、本来の性能を発揮しないばかりか、その寿命も短くなります。日頃のバッテリーメインテナンスと定期的な交換をお忘れなく。
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