第11回 ブレーキ
満を持して登場した完全新設計の新型 R 1200 GS。登場するや否や、世界中のライダー達に賞賛を以って迎えられたが、プロメカニックの目にはどう映ったのだろう。今回も詳細に解説する。
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フロントブレーキマスターはレバー類も含めて新作。直径は以前の 16mm から 15mm と小径化された。ブレーキ液は普通の DOT4 を使用。
レバーの調整ダイヤルも大型化され、グローブ装着のままでも操作しやすくなった。
ブレーキキャリパーは S 1000 RR に似たブレンボ社製モノブロックのラジアルマウントを装着。ピストンは同径 32mm(先代は 34mm と 36mm)。ブレーキパッドは2枚。S 1000 RR はそれぞれのピストンに1枚の計4枚。見た目は同じでも仕様が異なる。
フロントには 305mm のフローティングディスクをダブル装着。
リアブレーキマスターシリンダーはアルミのヒールガードで保護されている。
ブレーキペダルはスチールの平板。オプションで高さ調整式ペダルが用意される。
リアブレーキディスク径は、先代の 265mm から 276mm に大型化された。
ピストン径 28mm の2ピストンフローティングキャリパーが装着されている。
エンジンの真上に設置される ABS ユニットは先代よりも小型で軽量。フロントブレーキはリアと連動し、リアは単体で動作するインテグラルブレーキシステムは変わらず。新たに走行モード(ENDURO等)の選択によってトラコンの ASC とともに介入レベルを制御できるようになった。
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