第9回 シャフトドライブユニット
各メディアでの好評もあり、発売以前より数多くのバックオーダーを抱えている BMW Motorrad の旗艦 K1600GTL。その K1600GTL は大きいだけのツアラーではなく、現在の BMW のテクノロジーを惜しみなく投入した文字通りのフラッグシップ。一般読者やオーナーですら見る事ができないメカニズムやメンテナンスの詳細を眺めながら、K1600GTL の本質を紹介していこう。
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従来品と似ているが、完全な新設計となったファイナルドライブユニット。減速比は2.75。K1300GT は2.818。
ドレインプラグ。アルミガスケットではなくOリングなので、数回の再使用は可能。締め付けトルクは20N・m。
フィラープラグ。オイル容量は180cc。カストロールのギヤオイル、SAF-XO が指定。初回点検で交換後は、2年または2万kmまでに交換。締め付けトルクは20 N・m。
分解してみると非常にシンプルで、分解手順も簡素化されていることがわかった。
新たに内圧を逃がすブリーザーバルブが追加された。
簡単に外して掃除することができる。
ゴムのブッシュにはゴアテックスが仕込まれている。通気性はあるが湿気は通さないしくみ。
ホイールハブ中央は他のシリーズのような中空ではない。非常に美しい仕上げである。
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