第7回 駆動系
久々に過去のいかなるモデルとも関連性を持たない、まったくのニューモデルの登場である。1000cc スーパースポーツという各社のフラッグシップがしのぎを削るカテゴリーゆえに、今まで BMW に興味が無かった層の注目度も非常に高い。今回はそのメカニズムを中心に、世界一細かく S1000RR を解説していこう。
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トランスミッションは6速。シフトペダルの高さ調整は可能。ステップ位置の調整可能なステップキットはオプション。
すでにおなじみのシフトアシスタンス。制御プログラムの精度があがったようで、実にスムーズなクラッチレスシフトアップが可能になった。もはやクラッチを切るより切らないほうがショックは少ない。
チェーンドライブ。チェーンやベルトは F や G シリーズに採用されているので、別に珍しくもないが、車体左側に配置されるのは初めてである。
チェーンサイズは 525、リンク数 118。もちろんグリス封入型シールチェーンである。
メーカーはイタリアのREGINA (レジーナ) 社製。
スプロケットはフロント 17T、リア 44T。最終減速比は 2.588 となる。
チェーンアジャスターは一般的なタイプ。アジャスターロックナットの締め付けトルクは 19Nm。アクスルナットは 100Nm。
チェーンやタイヤ空気圧のコーションラベルはスイングアーム左最後部に貼られる。
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