第13回 外装
800cc パラレルツインの新生Fシリーズ。スポーツツアラーの S/ST に始まり、オフロードバイクのGSに続く F800R は、欧州市場で人気のストリートスポーツだった。あえて強力なライバルがひしめく戦場に投入された F800R がいかなるものか、S/ST や GS との違いとともに、その詳細を紹介していこう。
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フューエルタンクはおなじみの位置。S / ST と同じ総容量 16L。残量 2L で警告灯が点く。
ポンプやフィルター。残量測定ユニットなどは一カ所に集中され、タンクを外すことなくメインテナンスできる。一定角度以上にバイクが傾く (つまり転倒) と、ロールオーバーバルブが作動してエンジンは自動停止する。一旦キーをオフにしてからでないと再始動時できない仕組みなので注意。
タンクはシートの下を占領している。バイクの後ろ半分はほとんどタンクなのだ。
S / ST とほぼ同じくアルミツインチューブフレーム採用。
ボルトオンのリアフレームはスチール製で、二人のライダー、パニアケースと荷物、フューエルタンクを含めた荷重を支える。S / ST とほぼ同じだが、マフラーのマウント位置が違うので別部品である。
傷付き防止とニーグリップを兼ねたラバーが張り付けられているが、エンジン熱で熱くなったフレームから足を守る役目が大きい。
サイドスタンドは R1200S や K1200S のような鉄棒である。センタースタンドはオプション。マメなメインテナンスの必要なチェーンドライブなので、ぜひ取り付けたい。
ヘッドライト上のカウル。防風効果は最小限ではあるが、それでもあるのと無いのとでは全然違うのである。
K1300R に似た造形。最近の BMW デザインの延長線上にあるが、重量級にはない軽快さが感じられる。
フロントフェンダーにはデザイン、補強、ラジエターへの導風を兼ねたデザインがなされる。
外装パネルには S / ST とは違ったメリハリをつけ、差別化している。
乾燥重量 177kg。満タンでの装備重量 199kg (装備品により異なる)。総じて、S / ST より 5kg ほど軽い。
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