第7回 ブレーキ
800cc パラレルツインの新生Fシリーズ。スポーツツアラーの S/ST に始まり、オフロードバイクのGSに続く F800R は、欧州市場で人気のストリートスポーツだった。あえて強力なライバルがひしめく戦場に投入された F800R がいかなるものか、S/ST や GS との違いとともに、その詳細を紹介していこう。
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ブレーキマスターシリンダー。メーカーははっきりしなかったが、たぶんマグラ社製。口径は 15mm。
フロントブレーキマスターのリザーブタンクが妙に大きい。イタズラ防止のため、特殊ツールでなければ簡単には開けられない安全設計。ブレーキフルードは DOT4 が指定で2年毎に交換。
フロントブレーキキャリパーはおなじみブレンボ製。前後連動は採用されず。締め付けトルクは 30Nm。
320mm 直径のダブルフローティングブレーキディスク。インナーパーツは無く、ホイールに直接固定される。
リアブレーキのマスターシリンダー。これもブレンボ製。
フルードのリザーブタンクは見やすい位置にある。
リアブレーキキャリパーは片押しシングルピストン。
ディスク直径は 265mm。
ディスクも近年の BMW が採用するブレンボ社製である。同じブレンボ社のディスクを使っているのはドゥカティぐらいで、かなり少数派である。シェアナンバーワンは日本のサンスター社だ。
ホースはすべてステンレススチールメッシュでカバーされている。
ボッシュ社製 ABS ユニットはクランクケース上に置かれる。F800 専用小型軽量の新型で 1.5kg しかない。ABS は Hi Line ではセットオプション。Active Line では装備されない。
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