VIRGIN BMW | 第3回 駆動系 F800R編

第3回 駆動系

  • 掲載日/2012年04月16日【F800R編】
  • 執筆/モトラッド阪神 田中 建次
    このコンテンツは BMW BIKES Vol.48 (発行:2009.09.15)「ディーラーメカが解説する 世界一細かい F800R テクニカルディテール」掲載の記事を引用しています。

F800R編分解レポートの画像

800cc パラレルツインの新生Fシリーズ。スポーツツアラーの S/ST に始まり、オフロードバイクのGSに続く F800R は、欧州市場で人気のストリートスポーツだった。あえて強力なライバルがひしめく戦場に投入された F800R がいかなるものか、S/ST や GS との違いとともに、その詳細を紹介していこう。

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一般的な構造の湿式多板式クラッチ。枚数は9枚のペア。
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ミッションは6速。ギアレシオは1速から 2.462 – 1.750 – 1.381 – 1.1227 – 1.130 – 1.1042 と、S / ST より4、5、6速だけがクロスされている。一次減速比は 1.943 で、S / ST と同じ。
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両持ちスイングアーム/チェーンドライブを採用した。S / ST のような片持ち/ベルトドライブをあえて採用しなかったのは興味深いことだ。
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チェーンサイズは 525 の 120 リンク。スプロケットの歯数はフロント 20、リア 47。減速比 2.35。この減速比は S / ST とほぼ同じ。つまり、ミッションのギヤ比と併せて、Rは S / ST より4~6速のギア比だけがわずかに低い。
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リアのスプロケットには軽量化の穴が多数空けられている。
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アジャスターは GS 系と同じタイプ。締め付けトルクはアクスルシャフト 100Nm、アジャスターロックナットは 19Nm。ハブが大きいので、内蔵のラバーダンパーもかなり大きいはずだ。
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