第10回 フレーム
BMW 初のパラレルツインエンジン。一見して従来のFシリーズとは異なるキャラクター、サプライズともいえるプライスタグなど、各方面から注目の F800 シリーズが到着。そのメカニズムについて、メンテナンス方法も交えて世界一詳しく紹介しよう。
分解レポート 詳細をチェック
K1200 系と同じくアルミツインチューブフレーム採用。材質こそ違えど F650GS 系も同じ。車体関係全般に言えることだが、軽量化に徹した設計ならトータルで 20 キロぐらいは軽く造れそうだ。タンデムや積載能力を犠牲にせずに乾燥で 180 キロ台におさまっているのは立派。
傷付き防止とニーグリップを兼ねたラバーが張り付けられているが、エンジン熱で熱くなったフレームから足を守る役目が大きい。
ボルトオンのリアフレームはスチール製で、二人のライダー、パニアケースと荷物、フューエルタンクを含めた荷重を支える。フレームの上側は角パイプ。
フレーム下側は丸パイプを使っているのが面白い。素材を変えて適度なしなりを持たせる目的だと思われる。
タンデムステップステーは別部品のボルトオンではなく、フレームに溶接されている。補強板が追加されているが、軽量化とフックを引っかける目的(?)の穴が開いている。
フレームナンバーはステアリングネックに打刻される。
分解レポート F800S・F800ST編 メニュー
関連する記事
-
F800S・F800ST編
最終回 テスターチェック
-
F800S・F800ST編
第16回 点火系
-
F800S・F800ST編
第15回 排気系
-
F800S・F800ST編
第14回 バッテリー
-
F800S・F800ST編
第13回 灯火系
-
F800S・F800ST編
第12回 電装部品
-
F800S・F800ST編
第11回 外装部品
-
F800S・F800ST編
第9回 シート