第18回 付属部品ほか
ついに BMW 初の体育会系ダートバイク、HP2 Enduro の登場です。R1200GS ベースというより、GS のエンジン等を使ったまったく別のバイクと表現すべきで、他のいかなる BMW バイクの系列にも属さない。オーナー以外では滅多に見られない細部をお見せしよう。
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車載工具はシート裏にゴムバンド留めされる。収納スペースらしきところはここだけ。
車載工具の内容はこれだけ。プラス・マイナスとトルクス二種の差し替えドライバー、配線コネクターのツメを起こすためのミニドライバー、17 ミリスパナ、フィラーキャップスパナ。工具袋には多少の余裕があるので、買い足した工具も収納できる。
このスパナはオイルフィラーキャップ脱着専用。たしかにこれが無いと外しにくい。
HP2 付属の取り扱いマニュアル類一式。他車と比べると量が多い。
普通の取り扱い説明書 (他の車種より装備が少ないのに分厚い) の他に、ダート走行前後のメインテナンスポイントを説明した冊子が付く。英文だがとても分かりやすいし、読み物としても結構面白い。
これは、フロントサスペンションセッテイングのページ。ちゃんと版下から制作したオフセット印刷である。印刷物は何千・何万単位でないと恐ろしくコストがかかる。HP2 は一日に一台前後の生産と言われている。ワープロで原稿を作って、プリンターで印刷した方が圧倒的に安上がりのはずだが……。
この CD-ROM は一台ごとに付属している。中身がすごいのだ。
これもオプションの一種? HP2 専用に選択されたツールセットのカタログも付属する。
ファコム (欧州最大の工具メーカー) とのコラボレーション。ワークスチームのピット備品と同じもの。
日本向け標準装備品すべて、工具やポンプ、ナンバープレート台とオプションのタンデムステップをも取り付け、完全な満タン状態で陸運局の計量器に乗せると 210 キロと表示された。計量器は5kg単位の表示なので、フル装備重量は 205 ~ 210 キロである。カタログデータの装備重量 200 キロは正確と言えるだろう。
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