第16回 フューエルタンク
ついに BMW 初の体育会系ダートバイク、HP2 Enduro の登場です。R1200GS ベースというより、GS のエンジン等を使ったまったく別のバイクと表現すべきで、他のいかなる BMW バイクの系列にも属さない。オーナー以外では滅多に見られない細部をお見せしよう。
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フレーム内に収納 (保護) されたようなフューエルタンクを外してみよう。
フューエルホースの接続はクイックリリースカプラーで、タンク左右に一個ずつ配置されている。現行車すべてのフューエルホースの接続はこのカプラーに統一されている。採用以前はいちいちホースをクリップで掴んでふさいでから、固く張り付いたホースを引き抜いていた。カプラー取り付け時はOリングを新品に交換し、グリスを薄く塗って差し込む。
電気系コネクターの接続は車体右の一ヶ所のみ。
タンクとフレームの固定はボルト一本。シート固定ビスと同じ T30 トルクスサイズなので、同じ工具を流用する。
前を支点に後部を持ち上げ、斜めになったところで後方に引き抜く。
ラリーパーツ定番のアチャルビス社のポリプロピレン製で非常に軽い。フルタンクで 13 リットルだから最大航続距離は 300 キロ以下だろうか。不安ならば、市販の増設サブタンクを取りつければいい。長距離ラリーに対応したビッグタンクにしなかったのはある意味正解。
タンク本体は半透明で、カバーの隙間から残量がすべて見える。
写真では見えにくいが、浮き文字で 11L という刻印がある。
下部には5Lの浮き文字。あと1L減ると警告灯が点灯する。
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