第11回 R1200RT シート
今回取り上げるのは、R1200RT と ST である。ここでは装備品が多い R1200RT をメインに、通称 PDI (Pre-Delivery-Inspection:納車前点検) 作業に加えて、新規採用されたメカやディテール、メインテナンス情報をできるだけ分かりやすく解説していく。オーナーおよびオーナー候補の方々も参考にされたい、ディーラーメカニックだけが知り得るニューモデルの細部を紹介していこう。
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シートクッションは旧型より固め。表皮の素材も変わった。経年変化による硬化を防いでいるようだ。日本仕様はロータイプが標準。オプションのハイシートとそれぞれにヒーター付きが設定される。
シート高さ調整は二段階。設定方法は旧 RT と同じ。数字的な高さは変わらないが、やや細身であるのとサスペンションの初期動作が良く、実際の足つき性は旧型より良い感じ。シートにここまで凝る (コストをかける) メーカーは他にはない。
リアシート。旧型より座面が高くなり、見晴らし良好。グリップも横まで回りこみ、持ちやすくなった。座面とキャリアは面一で、積載性能も向上。
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