第5回 R1200RT サイレンサー
今回取り上げるのは、R1200RT と ST である。ここでは装備品が多い R1200RT をメインに、通称 PDI (Pre-Delivery-Inspection:納車前点検) 作業に加えて、新規採用されたメカやディテール、メインテナンス情報をできるだけ分かりやすく解説していく。オーナーおよびオーナー候補の方々も参考にされたい、ディーラーメカニックだけが知り得るニューモデルの細部を紹介していこう。
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エキゾーストパイプは左右一体で分解できない。ラムダセンサーは2個に増え、左右気筒別に排ガス内の残留酸素濃度を計測する。GS とは形状が異なりパイプ径も太い。クロームメッキは本来オプション。
集合部の形状に抵抗軽減の努力がみられる。もちろんキャタライザー内蔵。旧 RT と違ってこの部分には排圧調整や消音効果は無い。ミッションとの間の空間は旧型より広く、ミッションオイルの温度上昇を押さえているようだ。
大型のサイレンサーはイタリアのラフランコーニ社製。エキパイからテールエンドまですべてステンレス製。
後輪を外す際はサイレンサー取り付けボルトを抜き、パイプのバンドを緩めて回転させる。空間が出来るので作業性が良くなる。
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