VIRGIN BMW | R80(1984-) 年式別モデルカタログ

R80(1984-)

  • 掲載日/2010年02月18日【年式別モデルカタログ】
  • ※表記はメーカー発表の年です  
R80(1984-)のモデルカタログ写真

R80(1984-)

シンプル&ベーシックなスタイリングで
ベテランから若者まで人気のスタンダードモデル

1984年に登場したシンプルなボクサーツイン。当時は排ガス・騒音規制と言った厳しい環境にあり、ボクサーエンジンはその時代を乗り切ることが困難と思われ、BMW Motorradは自社の命運を賭けた新たなエンジンであるKシリーズを開発し、Rシリーズに取って代わろうとしていた。しかしボクサーエンジンの根強いファンの期待を裏切ることも出来ず、R80だけは唯一その継承モデルとして生き長らえていた。シリンダヘッドの下からエアクリーナーボックスへと沿うように伸びるパイプは、排気ガスをよりクリーンにするSLS(セカンダリー・エア・システム)で、従来と比較して炭化水素を30%、一酸化炭素を40%減少させるもの。Kシリーズ開発の技術から、排ガス特性や静粛性の向上など環境保護にも配慮し、世界を驚愕させたR100RSと較べればウィンドプロテクション効果の高いカウルもなく、特別パワフルでもハイスピードツアラーでもないが、モーターサイクル然としたスタンダードなスタイリングと軽快な乗り味は、ビギナーからベテランまで幅広い層から人気を集めている。モノレバーサスペンション(片持ちシングルスイングアーム)を装備し、基本的な車体構成はR100RSと同様で、日常使用の市街地走行から長距離ツーリングまで、必要十分な性能を持つ。

価格・スペック

記載の車両情報や価格表記はメーカー発表当時のものです。
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
発売時価格(税抜き)
134万円
生産期間
1984~1994年
エンジン形式
4ストローク水平対向2気筒
バルブ
1気筒2バルブ
総排気量
797.5cc
ボア×ストローク
84.8×70.6mm
最高出力
50hp / 6,500rpm
最大トルク
58Nm / 4,000rpm
圧縮比
8.2 : 1
冷却方式
空冷
バルブ駆動
OHV
気化器
ビング製キャブレター
クラッチ
機械式・乾式単板
ミッション
5速
ギアレシオ
4.40 / 2.86 / 2.07 / 1.67 / 1.50
ファイナルレシオ
3.20 : 1
点火方式
エレクトロニック・イグニッション
オルタネータ
280W
バッテリー
12V-25Ah
全長×全幅×全高
2,175×800×1,106mm
ホイールベース
1,447mm(空車時)
シート高
807mm(空車時)
燃料タンク容量
22L(リザーブ2.5L含む)
車両重量
210kg(満タン、走行可能状態)
最高速度
178km/h以上
燃費(90km/h定速走行時)
21.7km/L
燃費(120km/h定速走行時)
15.9km/L
燃料
レギュラーグレード(無鉛)
フレーム
スチールチューブ製ダブルクレードル・フレーム
フロントサスペンション
テレスコピック・フォーク
フロントホイールトラベル
175mm
リアサスペンション
BMWモノショック・モノレバー・サスペンション片持ちスイングアーム
リアホイールトラベル
121mm
駆動方式
シャフトドライブ
フロントブレーキ
油圧式・フローティングシングルディスク(285mm)
リアブレーキ
ドラム
ホイール
H型断面Y字スポーク・軽量アロイホイール
フロントホイール
2.50-18
リアホイール
2.50-18
タイヤ
チューブレス
フロントタイヤ
90/90-18 51H
リアタイヤ
120/90-18 65H

OHVボクサー

1996年に生産終了となったR80GS Basicを最終搭載モデルとし、BMW Motorradの登場以来改良と進化を続けてきた空冷4ストロークOHV2バルブ水平対向2気筒エンジン。排気量は時代やモデルによって異なり、最終形はR100シリーズのストローク70.6mm、ボア94mmの排気量980ccとなる。エンジンレイアウト、縦置きクランク、エンジン一体型ミッション、シャフトドライブ、エンジンからドライブユニットまでダイレクトに繋ぐ「コンパクト・ドライブ・システム」という基本的な設計は、1923年に初めてBMW Motorradとして世に送り出したモーターサイクル「R32」の時代から変わらず、オイル循環形式やプッシュロッドの配置、ガスケット、電装系や材質などなど、長い年月を経て細部にいたるまでさまざまな改良が重ねられ、BMW MotorradはOHVボクサーエンジンを主軸にモデルを拡充し続け、やがてR259系ボクサーエンジンへと移行する。シリンダヘッドカバーには丸みを帯びたクラシックなタイプと、アクシデント時に若干強度の高い角ばった形状がある。

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