R1200ST(2005-)
- 掲載日/2009年12月25日【年式別モデルカタログ】
- ※表記はメーカー発表の年です
R1200ST(2005-)
BMWの本流を汲むスポーツ指向と
ツアラー指向を併せ持つ存在
これまでのR259系1150ボクサーからさらに進化した1200ボクサーエンジンを搭載し、個性的なルックスで登場したR1200STは、スポーツとツーリングという2つの領域を謳歌するためにつくられた、まったく新しいスポーツ・ツアラー。六角形の縦列2灯式ヘッドライトが大きく食い込んだ独特な形状のウィンドシールドは、手動でスライドさせることによって3段階に調整可能。風洞実験を繰り返し、効果的なウィンドプロテクションのみならず、風切り音の減少も実現。ハンドル、シート、フットレストを結ぶ三角形は人間工学に基づく設計となっており、長距離走行における疲労軽減と、スポーツ走行時における動き易さを考慮している。さらにライダーが跨った際、脚部内側カーブの長さも考慮したシート形状によって、地面へ足を降ろし易く、2段階に調整可能なシート高はライダーの不安を軽減。軽量、高出力、スポーティなドライバビリティで、そのキャラクターはワインディングでのスポーツ・ライドからロングツーリングでの快適性・安定性を兼ね備え、実は旅も出来るスポーティなボクサーとして、昔からBMWが標榜してきたメインストリームを受け持つ極めて重要な位置付けとなっている。モデルの系譜としては、そのキャラクターからBMWの代表的モデルであるR100RS~R1150RSなどの“RS” の後継機と言えるが、過去にも“ST” の称号が与えられたモデル(R80STやF650ST)同様、大きなセールスを記録することはなく短命に終わり、またR1200STの登場によって“RS” を冠するモデルも不在となっている。
価格・スペック
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
- 発売時価格(税抜き)
- 208万8500円
- 生産期間
- 2005~2007年
- エンジン形式
- 4ストローク水平対向2気筒
- バルブ
- 1気筒4バルブ
- 総排気量
- 1169cc
- ボア×ストローク
- 101×73mm
- 最高出力
- 110ps / 7,500rpm
- 最大トルク
- 115Nm / 6,000rpm
- 圧縮比
- 12.0 : 1
- 冷却方式
- 空油冷
- バルブ駆動
- SOHCカムチェーン駆動
- 気化器
- 電子制御式燃料噴射(BMS-K)燃料カットオフ機能付
- クラッチ
- 乾式単板
- ミッション
- 6速
- ギアレシオ
- 4.153 / 2.887 / 2.296 / 1.884 / 1.647 / 1.468
- ファイナルレシオ
- 2.615 : 1
- 点火方式
- BMS-K
- オルタネータ
- 720W
- バッテリー
- 12V-14Ah
- 全長×全幅×全高
- 2,165×890×1,220mm
- ホイールベース
- 1,502mm(空車時)
- シート高
- 780/800mm(空車時)
- 燃料タンク容量
- 21L(リザーブ容量約4L含む)
- 車両重量
- 229kg(走行可能状態)
- 最高速度
- 200km/h以上
- 燃費(90km/h走行時)
- 27km/L
- 燃費(120km/h走行時)
- 19.6km/L
- 燃料
- 無鉛プレミアムガソリン
- フレーム
- 3セクションフレームエンジンとギアボックスをフレームの一部として使用し、フロントフレームおよびリアフレームを連結
- フロントサスペンション
- BMW Motorradテレレバー(モノショック)センタースプリングストラット
- フロントホイールトラベル
- 110mm
- リアサスペンション
- BMW Motorradパラレバー(モノショック)アルミキャストシングルスイングアーム
- リアホイールトラベル
- 140mm
- 駆動方式
- シャフトドライブ
- フロントブレーキ
- EVOブレーキシステムBMW MotorradパーシャリーインテグラルABSフローティングダブルディスク4ピストン固定キャリパ
- リアブレーキ
- シングルディスク2ピストンフローティングキャリパ
- ブレーキパッド
- 焼結メタルパッド
- ホイール
- アルミキャストホイール
- フロントホイール
- 3.50-17
- リアホイール
- 5.50-17
- タイヤ
- チューブレス
- フロントタイヤ
- 120/70 ZR 17
- リアタイヤ
- 180/55 ZR 17
1200ボクサー(ヘックスヘッド)
R259系1150ボクサーの次世代エンジン。2004年に登場したR1200GS以降のRシリーズに搭載され、排気量は84ccアップの1169ccとなり、ボクサーエンジンとしては初となる100psを達成。排気量の拡大、出力向上を図りつつも単体重量は3kg軽量化された。バランサーの採用によって振動は最小限に抑えられ、特に低回転域でのスムースさと、全速度域における快適性をもたらし、ボクサーツインの力強さと軽快な吹け上がりを実現している。一見するとシリンダヘッドカバーの形状変更(六角形:ヘックス)にしか見えないが、フレームとのマウント、オイルパイプの取り回しなど、先代とは大きく異なり、すべてが新設計。エンジン幅は先代同様だが、シリンダヘッドとヘッドカバーの形状などによってバンク角は増えている。また、これに組み合わされる燃料供給システムも大幅に進化しており、効率的な燃料供給と高度な制御機能により、燃費の向上はもちろんのこと、ライダーの要求にフレキシブルに応えるエンジンとなった。モデルによって最高出力は100~122psと異なり、キャラクターに適した出力が与えられる。
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