R1200S(2006-)
- 掲載日/2010年01月04日【年式別モデルカタログ】
- ※表記はメーカー発表の年です
R1200S(2006-)
次世代ボクサー・スポーツとして割り切った
造り込みの“S”
1998年に登場し、ボクサーツインエンジンのスポーツマシンとして成功を収めたR1100Sの後継機。R1200GS以来の次世代1200ボクサーを搭載し、特にシリンダヘッドには“S” の称号にふさわしい改良とセットアップが施され、ロッカーアームやバルブピストンなどの強化、ピストンも専用新設計となる。それらによって最高出力はボクサーツインエンジン史上最大の122ps/8,250rpmを発揮。GS同様バランスシャフトを内蔵しており、滑らかなエンジン特性を維持しつつ高回転域まで使えるようになった。排気量アップ、ハイパワーにともない、より高い剛性と耐久力を備えた車体となっているが、走行可能状態(燃料含まず)の車両重量は195kgと、先代から見ても13kgも軽量化されている。さらにエンジンマウント位置を極限まで高めることで52度のリーンアングルを稼ぐことに成功。ボディデザインは先代のスポーティな特徴を踏襲しつつ、空力的に最適化された非常にスレンダーなスタイリングで、ウェスト部分は細く、シート周りの構成はライダーの動きに自由度を与え、さらに停車時はライダーの足がスムースに接地するよう配慮。後方からの視認性に優れたテールランプには18個のLEDを採用し、その直下には吸・排気効率が高められたエグゾーストパイプにジョイントするサイレンサーが配置。スポーツライドとBMWならではの高い安全性能を求めるライダーに向け、工場オプションでオーリンズ製調節式リアサスペンション、ABS、グリップヒーターを装備した価格設定も用意された。
価格・スペック
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
- 発売時価格(税抜き)
- 184万8,000円 (Active Line)212万1,000円 (High Line)
- 生産期間
- 2006~2008年
- エンジン形式
- 4ストローク水平対向2気筒
- バルブ
- 1気筒4バルブ
- 総排気量
- 1,169cc
- ボア×ストローク
- 101×73mm
- 最高出力
- 122ps / 8,250rpm
- 最大トルク
- 112Nm / 6,800rpm
- 圧縮比
- 12.5 : 1
- 冷却方式
- 空油冷
- バルブ駆動
- SOHCカムチェーン駆動
- 気化器
- 電子制御式燃料噴射(BMS-K)燃料カットオフ機能付
- クラッチ
- 乾式単板
- ミッション
- 6速
- ギアレシオ
- 2.277 / 1.583 / 1.259 / 1.033 / 0.903 / 0.805
- ファイナルレシオ
- 2.75 : 1
- 点火方式
- BMS-K
- オルタネータ
- 600W
- バッテリー
- 12V-14Ah(MF)
- 全長×全幅×全高
- 2,120×750×1,155mm
- ホイールベース
- 1,510mm(空車時)
- シート高
- 830mm(空車時)
- 燃料タンク容量
- 17L(リザーブ容量4L含む)
- 車両重量
- 213kg(走行可能状態)
- 最高速度
- 200km/h以上
- 燃費(90km/h走行時)
- 23.3km/L
- 燃費(120km/h走行時)
- 17.9km/L
- 燃料
- 無鉛プレミアムガソリン
- フレーム
- フロント、センター、リアフレームで構成される3ピースフレーム構造エンジンとギアボックスユニットで支持
- フロントサスペンション
- BMW Motorradテレレバー(モノショック)センタースプリングストラット
- フロントホイールトラベル
- 110mm
- リアサスペンション
- BMW Motorradパラレバー(モノショック)アルミキャストシングルスイングアーム
- リアホイールトラベル
- 120mm
- 駆動方式
- シャフトドライブ
- フロントブレーキ
- EVOブレーキシステムBMW Motorrad ABSフローティングダブルディスク4ピストン固定キャリパ
- リアブレーキ
- シングルディスク2ピストンフローティングキャリパ
- ブレーキパッド
- 焼結メタルパッド
- ホイール
- アルミキャストホイール
- フロントホイール
- 3.50-17
- リアホイール
- 6.00-17
- タイヤ
- チューブレス
- フロントタイヤ
- 120/70 ZR 17
- リアタイヤ
- 190/55 ZR 17
1200ボクサー(ヘックスヘッド)
R259系1150ボクサーの次世代エンジン。2004年に登場したR1200GS以降のRシリーズに搭載され、排気量は84ccアップの1169ccとなり、ボクサーエンジンとしては初となる100psを達成。排気量の拡大、出力向上を図りつつも単体重量は3kg軽量化された。バランサーの採用によって振動は最小限に抑えられ、特に低回転域でのスムースさと、全速度域における快適性をもたらし、ボクサーツインの力強さと軽快な吹け上がりを実現している。一見するとシリンダヘッドカバーの形状変更(六角形:ヘックス)にしか見えないが、フレームとのマウント、オイルパイプの取り回しなど、先代とは大きく異なり、すべてが新設計。エンジン幅は先代同様だが、シリンダヘッドとヘッドカバーの形状などによってバンク角は増えている。また、これに組み合わされる燃料供給システムも大幅に進化しており、効率的な燃料供給と高度な制御機能により、燃費の向上はもちろんのこと、ライダーの要求にフレキシブルに応えるエンジンとなった。モデルによって最高出力は100~122psと異なり、キャラクターに適した出力が与えられる。
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