R1200R(2007-)
- 掲載日/2011年03月15日【年式別モデルカタログ】
- ※表記はメーカー発表の年です
R1200R(2007-)
もっともスタンダードな
ロードスポーツネイキッドがさらに進化
1991年から始まる『ロードスター』の称号を継承する、もっともBMWらしいスタンダードかつベーシックなネイキッドモデル。時代と共に排気量が拡大され、2007年にR1200GS、GSアドベンチャー、RT、Sに次いで5台目の1200ボクサー(1169cc)としてラインナップされた。先代のR1150Rと比べてパワーが24psアップしつつ、車体重量は8kgも軽量化。丸みを帯びたボディラインは大きく様変わりし、エッヂの効いた都会的な雰囲気となる。これまで前後別体式だったシートは一体型となり(日本仕様は本国仕様のローシートが標準装備)、着座位置からテールレンズ上面へかけて段差の目立たない、流麗なデザインとなっている。メーターパネルには電子式メーターを視認性の高いアナログタイプにした速度計、回転計を縦に並べ、隣に液晶のインフォメーションフラットスクリーンを装備。燃料タンク下で左右2分割されていたオイルクーラーは一般的な1枚形状となり、Aアームの下、エンジン前方へ配置。ステアリングダンパーもAアーム下に装備する。R1200シリーズとしては最後発だが、最適化によって性能を向上させたブレーキシステムは、最初にABSサーボシステム(ブレーキアシスト機構)を廃止したモデル。インテグラルABSを標準装備し、工場オプションでASC(オートスタビリティコントロール)の搭載が可能となった。1200ボクサーへの移行はこれまでの『ロードスター』をさらにスポーティなキャラクターへと進化させた。
価格・スペック
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
- エンジン形式
- 4ストローク水平対向2気筒
- バルブ
- 1気筒4バルブ
- 総排気量
- 1169cc
- ボア×ストローク
- 101×73mm
- 最高出力
- 80kW(109ps) / 7,500rpm
- 最大トルク
- 115Nm / 6,000rpm
- 圧縮比
- 12.0:1
- 冷却方式
- 空冷/油冷共用
- バルブ駆動
- SOHCカムチェーン駆動
- 気化器
- 電子制御式燃料噴射(BMS-K) 燃料カットオフ機能付
- クラッチ
- 乾式単板
- ミッション
- 6速
- ギアレシオ
- 4.153/2.887/2.296/1.884/1.647/1.468
- ファイナルレシオ
- 2.750:1
- 点火方式
- BMS-K
- オルタネータ
- 600W
- バッテリー
- 12V-14Ah
- 全長×全幅×全高
- 2,150×850×1,160mm(空車時、ウィンドシールド上端まで)
- ホイールベース
- 1,500mm(空車時)
- シート高
- 770mm(空車時)
- 燃料タンク容量
- 約18L(リザーブ容量 約4L)
- 車両重量
- 230kg(満タン、走行可能状態)
- 最高速度
- 200km/h 以上
- 燃費(90km/h走行時)
- 24.4km/L
- 燃費(120km/h走行時)
- 18.2km/L
- 燃料
- 無鉛プレミアムガソリン
- フレーム
- 3セクションフレームアルミキャスト製フロントフレームメインフレーム
- フロントサスペンション
- BMW Motorradテレレバー(モノショック)センタースプリングストラット可変リバウンドダンピング調整式
- フロントホイールトラベル
- 120mm
- リアサスペンション
- BMW Motorrad EVOパラレバーセンタースプリングストラット片持ち式スイングアーム可変リバウンドダンピング調整式プリロード油圧調整式
- リアホイールトラベル
- 140mm
- 駆動方式
- ドライブシャフト式
- フロントブレーキ
- EVOブレーキフローティングダブルディスク4ピストン固定式キャリパー
- リアブレーキ
- 固定式シングルディスク2ピストンフローティングキャリパー
- ブレーキパッド
- 焼結メタルパッド/オーガニック
- ホイール
- 5本ダブルスポークキャストホイール
- フロントホイール
- 3.50-17
- リアホイール
- 5.50-17
- タイヤ
- チューブレス
- フロントタイヤ
- 120/70 ZR 17
- リアタイヤ
- 180/55 ZR 17
1200ボクサー(ヘックスヘッド)
R259系1150ボクサーの次世代エンジン。2004年に登場したR1200GS以降のRシリーズに搭載され、排気量は84ccアップの1169ccとなり、ボクサーエンジンとしては初となる100psを達成。排気量の拡大、出力向上を図りつつも単体重量は3kg軽量化された。バランサーの採用によって振動は最小限に抑えられ、特に低回転域でのスムースさと、全速度域における快適性をもたらし、ボクサーツインの力強さと軽快な吹け上がりを実現している。一見するとシリンダヘッドカバーの形状変更(六角形:ヘックス)にしか見えないが、フレームとのマウント、オイルパイプの取り回しなど、先代とは大きく異なり、すべてが新設計。エンジン幅は先代同様だが、シリンダヘッドとヘッドカバーの形状などによってバンク角は増えている。また、これに組み合わされる燃料供給システムも大幅に進化しており、効率的な燃料供給と高度な制御機能により、燃費の向上はもちろんのこと、ライダーの要求にフレキシブルに応えるエンジンとなった。モデルによって最高出力は100~122psと異なり、キャラクターに適した出力が与えられる。
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