R1200GS(2004-)
- 掲載日/2010年03月10日【年式別モデルカタログ】
- ※表記はメーカー発表の年です
R1200GS(2004-)
次世代ボクサーを搭載した
ブランニューGS
BMW Motorradは2004年、これまでのボクサーエンジンを1150(1129)ccから1200(1169)ccへとスープアップさせ、次世代のエンジン・ユニットを開発。そのエンジンを搭載するトップバッターとしてR1200GSが登場し、以降Rシリーズは順次1200ボクサーへと移行してゆく。GSシリーズはエンデューロ・ツアラーのカテゴリにおいて25年間トップに君臨し続け、オンロードでもオフロードでも、あらゆる要求を普通にこなしてしまう類稀な運動性能は、他の追随を許さない唯我独走状態。次世代ボクサーとなって車重は12%低減しつつエンジン出力は15%アップ。新型エンジンマネジメントシステム(BMS-K)とツインスパークイグニッションによって効果的な燃焼を実現し、さらにキャタライザーシステムの搭載で有害物質の排出を抑制。欧州排ガス基準Euro-3を軽くクリアする。BMW Motorradテレレバー/パラレバーともに設計が見直され、軽量化と高剛性を実現。この年代からリアのトルクロッドがスイングアーム下から上へ移設され、最低地上高がアップ、オフロードでの操作性にも貢献している。ブレーキシステムはキャリパーピストンの大径化やブレーキラインの最適化によってブレーキフォース配分が改良され、さらに工場オプションでBMW Motorrad Integral ABS(パーシャリータイプ) とASC(オートマチックスタビリティコントロール)の装備が可能となる(オン/オフ切り替えスイッチ付)。尖った印象のルックスから見て判るとおり、デザイン上先代との共通点は皆無。左右非対称のヘッドライトは発光効率に優れ、良好な視認性は安全面にも貢献。手動で2段階に高さ調整可能なスリム形状のシートは跨った状態から地面に足が届きやすい「ステップアーチレングス」を考慮し、またタンク形状はスタンディングでのライディングも考慮したもの。アクセサリーのラゲッジシステムには容量の調整を可能とするユニークなメカニズムを装備(特許取得済)。エンデューロ・ツアラーとして最高水準の走行性能を備えることで、オンロードでのスポーツ性能も非常に高く、長距離巡航では快適性が際立ち、ワインディングではスポーツバイク顔負けの走りを見せる。
価格・スペック
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
- 発売時価格(税抜き)
- 199万5000円(ABS+CAT/クロススポーク仕様)197万4000円(ABS+CAT/キャストホイール仕様)
- 生産期間
- 2004~2007年
- エンジン形式
- 4ストローク水平対向2気筒
- バルブ
- 1気筒4バルブ
- 総排気量
- 1169cc
- ボア×ストローク
- 101×73mm
- 最高出力
- 100ps / 7,000rpm
- 最大トルク
- 115Nm / 5,500rpm
- 圧縮比
- 11.0 : 1
- 冷却方式
- 空油冷
- バルブ駆動
- SOHCカムチェーン駆動
- 気化器
- 電子制御式燃料噴射(BMS-K)燃料カットオフ機能付
- クラッチ
- 乾式単板
- ミッション
- 6速
- ギアレシオ
- 4.153 / 2.887 / 2.296 / 1.884 / 1.647 / 1.468
- ファイナルレシオ
- 2.818 : 1
- 点火方式
- BMS-K
- オルタネータ
- 600W
- バッテリー
- 12V-12Ah
- 全長×全幅×全高
- 2,210×915×1,430mm
- ホイールベース
- 1,520mm(空車時)
- シート高
- 840/860mm(空車時)
- 燃料タンク容量
- 20L(リザーブ容量約4L含む)
- 車両重量
- 240kg(走行可能状態)
- 最高速度
- 208km/h以上
- 燃費(90km/h定速走行時)
- 22.2km/L
- 燃費(120km/h定速走行時)
- 16.6km/L
- 燃料
- 無鉛プレミアムガソリン
- フレーム
- 3セクションフレーム構造エンジンとギアボックスをフレームの一部として使用フロントフレームおよびリアフレームを連結
- フロントサスペンション
- BMW Motorradテレレバー(モノショック)センタースプリングストラット
- フロントホイールトラベル
- 190mm
- リアサスペンション
- BMW Motorradパラレバー(モノショック)アルミキャストシングルスイングアーム
- リアホイールトラベル
- 200mm
- 駆動方式
- シャフトドライブ
- フロントブレーキ
- EVOブレーキシステムフローティングダブルディスク(305mm)4ピストン固定キャリパBMW MotorradパーシャリーインテグラルABS(オプション)
- リアブレーキ
- シングルディスク(265mm)2ピストンフローティングキャリパ
- ブレーキパッド
- 焼結メタルパッド/オーガニック
- ホイール
- アルミキャストホイール
- フロントホイール
- 2.50-19
- リアホイール
- 4.00-17
- タイヤ
- チューブレス
- フロントタイヤ
- 110/80 R19
- リアタイヤ
- 150/70 R17
1200ボクサー(ヘックスヘッド)
R259系1150ボクサーの次世代エンジン。2004年に登場したR1200GS以降のRシリーズに搭載され、排気量は84ccアップの1169ccとなり、ボクサーエンジンとしては初となる100psを達成。排気量の拡大、出力向上を図りつつも単体重量は3kg軽量化された。バランサーの採用によって振動は最小限に抑えられ、特に低回転域でのスムースさと、全速度域における快適性をもたらし、ボクサーツインの力強さと軽快な吹け上がりを実現している。一見するとシリンダヘッドカバーの形状変更(六角形:ヘックス)にしか見えないが、フレームとのマウント、オイルパイプの取り回しなど、先代とは大きく異なり、すべてが新設計。エンジン幅は先代同様だが、シリンダヘッドとヘッドカバーの形状などによってバンク角は増えている。また、これに組み合わされる燃料供給システムも大幅に進化しており、効率的な燃料供給と高度な制御機能により、燃費の向上はもちろんのこと、ライダーの要求にフレキシブルに応えるエンジンとなった。モデルによって最高出力は100~122psと異なり、キャラクターに適した出力が与えられる。
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