R1150RT(2001-)
- 掲載日/2009年11月27日【年式別モデルカタログ】
- ※表記はメーカー発表の年です
R1150RT(2001-)
ボクサーエンジンを搭載する
スポーツ・ツアラーの代表格
すでに高いスポーツ性能と高速巡航性能を兼ね備え、1995年に登場したR1100RTの進化版。見た目の違いはヘッドライト・ユニットの変更に伴うフロント・フェアリングの新デザインくらいで、後方から眺めるとその違いを判別するのは難しい。ヘッドライトには新たにドライビング・ランプが装備され、暗い山道では照射視野が広がり、昼間は前方を行くクルマへの視認性が向上するなど、安全マージンが増している。ほか、外装に関する変更はほとんど見られず、先代同様実用性の高いツーリング装備が備わる。R1100からR1150へと進化したエンジンは、トップバッターのR1150GS同様排気量が45cc拡大され、さらに吸排気系の違いによって最高出力95ps/7,250rpm、最大トルク100Nm/5,500rpmへと高められ、実用回転域である3,000~6,500rpmの広い範囲で最大トルクの90%以上を発揮する。ブレーキシステムには第三世代BMW ABSを装備しており、フロント/リアどちらのブレーキ入力に対しても常時前後連動するフルインテグラル・タイプを採用、さらにサーボ・システムを搭載。先代と比べて全体の佇まいにそれほど大きな変更は見られないものの、ホイールベースの短縮によって旋回性が向上し、重量は3kg軽量化され、出力・トルク共にK1200LTに迫る数値ながら重量は約100kgも軽く、高いスポーツ性能にさらなる磨きがかけられ、工業製品として真っ当な進化を遂げている。
価格・スペック
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
- 発売時価格(税抜き)
- 199万円(I-ABS+CAT装備車)
- 生産期間
- 2001~2005年
- エンジン形式
- 4ストローク水平対向2気筒
- バルブ
- 1気筒4バルブ
- 総排気量
- 1129cc
- ボア×ストローク
- 101×70.5mm
- 最高出力
- 95ps / 7,250rpm
- 最大トルク
- 100Nm / 5,500rpm
- 圧縮比
- 11.3 : 1
- 冷却方式
- 空油冷
- バルブ駆動
- HCコントロール
- 気化器
- 電子制御式燃料噴射(モトロニックMA2.4)燃料カットオフ機能付
- クラッチ
- 油圧式・乾式単板クラッチ
- ミッション
- 6速
- ギアレシオ
- 3.863 / 3.022 / 2.393 / 1.961 / 1.7 / 1.317
- ファイナルレシオ
- 2.91 : 1
- 点火方式
- モトロニックMA2.4
- オルタネータ
- 700W
- バッテリー
- 12V-19Ah
- 全長×全幅
- 2,230×900mm
- ホイールベース
- 1,475mm(空車時)
- シート高
- 780/800/820mm(空車時)
- 燃料タンク容量
- 25.2L(リザーブ容量約4L含む)
- 車両重量
- 279kg(走行可能状態)
- 最高速度
- 200km/h
- 燃費(90km/h走行時)
- 21.2km/L
- 燃費(120km/h走行時)
- 17.8km/L
- 燃料
- 無鉛プレミアムガソリン
- フレーム
- 3ピース構造(フロントフレームとリアフレームをエンジンブロックで連結)
- フロントサスペンション
- BMWテレレバー(モノショック)センタースプリングストラット
- フロントホイールトラベル
- 120mm
- リアサスペンション
- BMWパラレバー(モノショック)センタースプリングストラット鍛造アルミニウム製シングルスイングアーム
- リアホイールトラベル
- 135mm
- 駆動方式
- ドライブシャフト式
- フロントブレーキ
- BMW MotorradインテグラルABSEVOブレーキシステム油圧式ダブルディスク4ピストン・キャリパ
- リアブレーキ
- 油圧式シングルディスク2ピストン・フローティングキャリパ
- ブレーキパッド
- 焼結メタルパッド
- ホイール
- アルミキャストホイール5本ダブルスポーク
- フロントホイール
- 3.50-17
- リアホイール
- 5.00-17
- タイヤ
- チューブレス
- フロントタイヤ
- 120/70 ZR17
- リアタイヤ
- 170/60 ZR17
R259系1150ボクサー
1999年に登場したR1150GS以降のRシリーズに搭載される、水平対向2気筒空油冷4サイクルSOHC4バルブ1129ccエンジン。1993年にOHVボクサーからリニューアルされた1100ボクサーの進化型。最高出力は85ps / 6,750rpmで、最大トルクは98Nm / 5,250rpmを発揮。1100ボクサーよりもボアスペックを2mm拡げてボア×ストロークを101×70.5mm、排気量は45ccアップしている。基本的にはR1200Cと同等の数値だが、ピストンやカムシャフトは新設計で圧縮比が異なる。インジェクションやエンジン・マネージメントのヴァージョンアップ、エキゾースト・ラインの見直しなどとあいまって、常用域でのトルクフルなフィーリングが際立ち、より洗練されたものになっている。新設計のギアボックスにより、6速オーバードライブを新たに追加。単なる排気量の拡大ではなく、1100ボクサーで指摘されてきたウィークポイントを改善し、大幅に進化、洗練、内面の熟成が見られる。SOHCボクサー系のユニットとしては、先代の1100、R1200C、R1100Sに次ぐ4作目でもある。
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