K75S(1985-)
- 掲載日/2010年03月08日【年式別モデルカタログ】
- ※表記はメーカー発表の年です
K75S(1985-)
トータルバランスに優れた
BMWのナナハン・スポーツ・モデル
K75Cの生産時期と同じ1985年に登場。K75シリーズ最大の特徴であるスムースで軽快なハンドリングに、フレーム4点マウントのハーフカウルを装備した高速スポーツバージョン。BMWが得意とする当時最先端の空力学に基づくスタイリングは、高速長距離移動においてライダーの負担を軽減するだけでなく、車体フロントの揚力と空気抵抗を最小限に抑え、結果として安全性も向上させている。走行特性に合わせてハンドルは狭められ、リア・ホイールサイズはK100シリーズ同様の17インチに、ブレーキはディスクタイプを装備する。K75シリーズはエンジン性能に関する数値上の違いは無く、装備変更のみで異なる走行特性を与えられ、なかでもK75Sは3気筒ナナハン・スポーツ・モデルという最もスポーティなキャラクターとなっている。後にフェイスリフトを受け、ABS装備車両も販売。少しタイミングをずらしてエンジンスポイラー(アンダーカウル)とスポーツ設定のサスペンションを装備したK75S-Sport(134万円) もラインナップされた。
価格・スペック
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
- 発売時価格(税抜き)
- 129万円
- 生産期間
- 1985~1995年
- エンジン形式
- 4ストローク水平直列3気筒
- バルブ
- 1気筒2バルブ
- 総排気量
- 740cc
- ボア×ストローク
- 67×70mm
- 最高出力
- 75ps/8,500rpm
- 最大トルク
- 68Nm/6,750rpm
- 圧縮比
- 11.0 : 1
- 冷却方式
- 水冷
- バルブ駆動
- DOHCカムチェーン駆動
- 気化器
- 電子制御式燃料噴射(LE-ジェトロニック)燃料カットオフ機能付
- クラッチ
- 機械式・乾式単板
- ミッション
- 5速
- ギアレシオ
- 4.50 / 2.96 / 2.30 / 1.88 / 1.61
- ファイナルレシオ
- 3.20 : 1
- 点火方式
- LE-ジェトロニック
- オルタネータ
- 460W
- バッテリー
- 12V-20Ah
- 全長×全幅×全高
- 2,220×900×1,340mm
- ホイールベース
- 1,516mm(空車時)
- シート高
- 810mm(空車時)
- 燃料タンク容量
- 21L
- 車両重量
- 235kg(満タン、走行可能状態)
- 最高速度
- 210km/h
- 燃費(90km/h定速走行時)
- 22.7km/L
- 燃費(110km/h定速走行時)
- 18.5km/L
- 燃料
- 無鉛プレミアムガソリン
- フレーム
- 高剛性軽量スチール製チューブ・フレームエンジンブロックをフレームの一部として使用
- フロントサスペンション
- テレスコピック・フォーク
- フロントホイールトラベル
- 185mm
- リアサスペンション
- BMWモノレバー(モノショック)シングルスイングアーム
- リアホイールトラベル
- 114mm
- 駆動方式
- シャフトドライブ
- フロントブレーキ
- ダブルディスク (285mm)2ピストンキャリパ
- リアブレーキ
- シングルディスク(285mm)2ピストンキャリパ
- ブレーキパッド
- 全天候型セミメタルパッド
- ホイール
- H型断面Y字スポークアルミ製軽量キャストホイール
- フロントホイール
- 2.50-18
- リアホイール
- 2.75-17
- タイヤ
- チューブレス
- フロントタイヤ
- 100/90-18
- リアタイヤ
- 130/90-17
Kナナゴー
1983年に登場したBMW Motorradの新コンセプト「K100シリーズ」のBMWコンパクト・ドライブ・システムに、排気量740cc直列3気筒エンジンを統合した、水冷4サイクルDOHC2バルブ水平直列縦置き3気筒エンジン。そのユニークなエンジン・レイアウトはK75/100シリーズ特有のもの。K75シリーズはトルクを重視したパワープラントとなっており、低速から高いトルクを発揮。パワーロスの無いダイレクトな出力伝達を実現する優れたエンジン・ユニットは、最高出力75hp/8,500rpm、最大トルク68Nm/6,750rpmを発揮する。車体の基本構成はK100シリーズ同様だが、3気筒エンジンを搭載することでさらに軽量化が図られ、もともと低い位置に重量物を置いたマスの集中により、非常にバランスのとれた柔軟なライディング性能が実現されている。慣性モーメントを効果的に防止する、クランク・シャフトと反対方向に回転するバランス・シャフトの採用や、騒音レベルの大幅な低減、コンピュータ制御の正確な120°イグニッション、電子制御式燃料噴射装置など、ハイテク技術の投入による燃費の向上と排気ガスのクリーン化、そしてメンテナンス面での簡易化などは、K75/100シリーズ共通の特徴となっている。ちなみに3気筒のK75シリーズには3角断面、4気筒のK100シリーズには4角断面のサイレンサーが装備される。この3気筒エンジンを搭載するのはK75C、K75S、K75、K75S-Sport、K75RT、K75LTの6機種で完結する。
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