K1300GT(2009-)
- 掲載日/2013年06月24日【年式別モデルカタログ】
- ※表記はメーカー発表の年です
K1300GT(2009-)
いち早く目的地へ到達する
超高速グランドツアラー
K1200Sのデビューから4年後に登場した新しいK 1300シリーズのツアラーモデル。ほかの1300シリーズのS/Rと違い、外観に目をやると1200からの変更がほとんどないマイナーチェンジ程度に感じるが、乗ってみると大きな違いがあることに気づかされる。特筆すべきは、新型となったドライブシャフトだ。加減速時に発生するトラクションショックを2段階に分けた構造で減衰するようになっていて、1段目はスプリングがスライドエレメントをフリクションディスクに押し付け、ギアシフトなどのトルクを減衰する。2段目は、ベースとなるクッションダンパー、加速時用ダンパー、減速時用ダンパーと、硬さがそれぞれ異なるポリウレタン製ダンパーエレメントにより減衰する構造。ラバー製だった従来のK 1200型に較べ、ややラフなアクセルワークを行なってもライダーが不快に感じる挙動変化が解消された。その他、車体の剛性が大幅に上げられ、全体的なドライバビリティの安定性がより増している。プレミアムラインのみに装備されるESAIIの効果も大きい。またGTの名にふさわしい装備も多く、そのひとつが電動スクリーンだ。手元のスイッチで操作可能で、高速走行時に優れたウィンドプロテクションを発揮する。また走行シチュエーションに応じて高さを変更できるユニークな機構のハンドルバーも備え、パニアケースは標準装備となる。ヒーティングシステムやクルーズコントロールなど、工場オプションでさまざまな快適装備も搭載可。タンデム走行時でも挙動が乱れることなく、安定した走りを楽しむことができる。
価格・スペック
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
- 発売時価格(税込み)
- 2,638,500円(Premium-Line)、
2,460,000円(Hi-Line)※工場オプション装備車両 - 生産期間
- 2008年11月~2020年11月
- エンジン形式
- 4ストローク並列4気筒
- バルブ
- 1気筒4バルブ
- 総排気量
- 1,293cc
- ボア×ストローク
- 80×64.3mm
- 最高出力
- 118kW(160ps) / 9,000rpm
- 最大トルク
- 135Nm / 8,000rpm
- 圧縮比
- 13.0 : 1
- 冷却方式
- 水冷
- バルブ駆動
- DOHCカムチェーン駆動
- 気化器
- 電子制御式燃料噴射(BMS-K) 燃料カットオフ機能付
- クラッチ
- 湿式多板
- ミッション
- 6速
- ギアレシオ
- 3.737/2.914/2.375/2.020/1.782/1.581
- ファイナルレシオ
- 2.818:1
- 点火方式
- BMS-K
- オルタネータ
- 945W
- バッテリー
- 12V-19Ah
- 全長×全幅×全高
- 2,318mm×982mm×1,438mm(空車時、ウィンドシールド上端まで)
- ホイールベース
- 1,572mm(空車時)
- シート高
- 820 / 840mm(空車時)
- 燃料タンク容量
- 約24L(リザーブ容量 約4L)
- 車両重量
- 288kg(満タン、走行可能状態)
- 最高速度
- 200km/h 以上
- 燃費(90km/h走行時)
- 20.0km/L
- 燃費(120km/h走行時)
- 16.9km/L
- 燃料
- 無鉛プレミアムガソリン
- フレーム
- アルミニウムブリッジタイプフレームエンジンマウントタイプ
- フロントサスペンション
- BMW Motorradデュオレバーセンタースプリングストラット
- フロントホイールトラベル
- 125mm
- リアサスペンション
- BMW Motorrad EVOパラレバーアルミキャストシングルスイングアームセンタースプリングストラット可変リバウンドダンピングプリロード油圧調整式
- リアホイールトラベル
- 135mm
- 駆動方式
- ドライブシャフト式
- フロントブレーキ
- EVOブレーキフローティングダブルディスク4ピストン固定式キャリパー
- リアブレーキ
- 固定式シングルディスク2ピストン固定式キャリパー
- ブレーキパッド
- 焼結メタルパッド/オーガニック
- ホイール
- アルミキャストホイール
- フロントホイール
- 3.50-17
- リアホイール
- 5.50-17
- タイヤ
- チューブレス
- フロントタイヤ
- 120/70 ZR17
- リアタイヤ
- 180/55 ZR 17
インラインフォー(並列4気筒)16バルブ
Kシリーズに搭載される水冷並列4気筒DOHC 4バルブエンジンは、総排気量1,292cc、最大出力175ps/9,250rpm(K1300S)で、前傾各が55°、ドライサンプ、ギアポックス一体の湿式クラッチとなる。同時期に発表されたS/Rと仕様は同じで、またレイアウトは従来型のK1200と共通。変更点は、バルブタイミング、インレットチャンネル、シリンダー燃焼室形状など。最大回転数は11,000rpm。K1200と較べた細かな違いは、カムシャフトはほぼ同じながらバルブタイミングを最適にセッティングできることで、高出力化とトルクレンジの改善に成功。クランクシャフトは、ストローク長を5.3mm延長(64.3mm)、これにより排気量を136ccアップしている。コネクティングロッドは1mm短縮された119mmとされ、質量はスライドベアリング付きの状態で9g軽い404g。ピストンは、リングの薄肉化やピストンピンの位置を上げたことでスカート部を短縮でき、ピストン全体(ピン、リング含む)の質量はK1200比で12g軽い287g。ボア径は1mm広く、80mmとなる。
- 【前の記事へ】
S1000RR(2009-) - 【次の記事へ】
F800S(2006-)
関連する記事
-
モデルカタログ
R1200GSアドベンチャー(2010-)
-
モデルカタログ
R1200RT(2010-)
-
モデルカタログ
R1200GS(2010-)
-
モデルカタログ
K1200GT(2006-)
-
モデルカタログ
G650Xモト(2006-)
-
モデルカタログ
G650Xチャレンジ(2006-)
-
モデルカタログ
G650Xカントリー(2006-)
-
モデルカタログ
S1000RR(2009-)