G650Xモト(2006-)
- 掲載日/2010年01月29日【年式別モデルカタログ】
- ※表記はメーカー発表の年です
G650Xmoto(2006-)
個性的なルックスでワインディングを攻める
コーナリング・マシン
2006年に登場したG650シリーズは、当時のBMW Motorradモデル・ラインナップの中でF650GSに並ぶ最小排気量の652cc単気筒エンジンを搭載し、「Xchallenge」「Xcountry」「Xmoto」の3モデルからなる軽量スポーツ・マシンとして、大排気量スポーツ・ツアラーの対極にあるセグメントを補完。エンジンはF 650シングルをベースにリファインしたものだが、それを継承するものではなく新たなシリーズとしてアピール。エンジン、フレームは3モデル共通としながら、異なるサスペンション、ブレーキ、ホイールによって固有のキャラクターと走行特性が与えられている。G650Xmoto(クロス・モト)は、フロント・マスクが個性的なモタード・スタイルで、前後17インチのアルミ製キャストホイールにハイグリップ・タイヤを装着し、機動力に優れた特性となっている。ポジションはモタードそのもので、幅広ハンドルにフラットで硬いシートは積極的なマシン操作に適したもの。3モデルともブレーキ・キャリパにはブレンボ社製を採用しているが、クロス・モトのみフローティング・ディスクに対向4ピストン・キャリパが組み合わされ、もっとも強烈なストッピング・パワーと優れた操作性を発揮する。ストリートでもクローズドでも、アスファルトやフラットダートの上をアクティブに走るキャラクターは、じつはセカンド・バイクとして現実的な位置付けにある。また専用アクセサリーとして、転倒時にスイングアームやフロント・フォークのダメージを最小限に抑えるクラッシュ・パッドもラインナップ。Hi Lineには工場オプションでオン/オフ・スイッチ付きBMW Motorrad ABSを装着する。
価格・スペック
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
- 発売時価格(税抜き)
- 115万5,000円 (Active Line)126万円 (Hi Line)
- 生産期間
- 2006~2009年
- エンジン形式
- 4ストローク単気筒
- バルブ
- 1気筒4バルブ
- 総排気量
- 652cc
- ボア×ストローク
- 100×83mm
- 最高出力
- 53ps / 7,000rpm
- 最大トルク
- 60Nm / 5,250rpm
- 圧縮比
- 11.5 : 1
- 冷却方式
- 水冷
- バルブ駆動
- DOHCカムチェーン駆動
- 気化器
- 電子制御式インテークパイプインジェクション(BMS-CⅡ)
- クラッチ
- 機械式・湿式多板
- ミッション
- 5速
- ギアレシオ
- 5.349 / 3.404 / 2.552 / 2.033 / 1.702
- ファイナルレシオ
- 2.937 : 1
- 点火方式
- BMS-C II
- オルタネータ
- 280W
- バッテリー
- 12V-10Ah(MF)
- 全長×全幅×全高
- 2,155×907×1,190mm
- ホイールベース
- 1,500mm(空車時)
- シート高
- 920mm(空車時)
- 燃料タンク容量
- 約9.5L(リザーブ容量約2L)
- 車両重量
- 159kg(満タン、走行可能状態)
- 最高速度
- 約170km/h
- 燃費(90km/h定速走行時)
- 28.6km/L
- 燃費(120km/h定速走行時)
- 20.0km/L
- 燃料
- 無鉛プレミアムガソリン
- フレーム
- アルミ製ブリッジタイプボルト留めキャスト・アルミ製サイド・セクションボルト留めアルミ製リア・フレーム
- フロントサスペンション
- 倒立式テレスコピック・フォーク(45mm径)
- フロントホイールトラベル
- 270mm
- リアサスペンション
- アルミキャストダブルスイングアーム
- リアホイールトラベル
- 215mm
- 駆動方式
- チェーン
- フロントブレーキ
- フローティング・シングルディスク(320mm径)4ピストン・キャリパ
- リアブレーキ
- シングルディスク(240mm径)シングルピストン・フローティングキャリパ
- ブレーキパッド
- 焼付メタルパッド
- ホイール
- アルミキャストホイール
- フロントホイール
- 3.50-17
- リアホイール
- 4.50-17
- タイヤ
- チューブレス
- フロントタイヤ
- 120/70 H17
- リアタイヤ
- 160/60 H17
G650シングル
2006年に登場したG650シリーズ専用の水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒652ccエンジン。F650(シングル)エンジンをリファインしたもので、タイミングチェーン式バルブ駆動システムやDOHC方式、カップタペット、アルミ製ラジエターの冷却システムなどはF650エンジンを継承しつつ、マグネシウム製オルタネーターカバー、新設計のスターターなど各コンポーネンツの見直しによってエンジン単体の総重量は約2kgの軽量化に成功している。シリンダー背後左側にドライサンプ式オイルタンクを新装備し、モーターサイクルの重心を左右する質量バランスの最適化を実現。各モデル固有のハンドリング特性を高い水準へと引き上げている。低摩擦ベアリング付きクランクシャフト、さらに軽量となったオルタネーターによって慣性モーメントを低減し、高回転型エンジンのレスポンスとパフォーマンスを強化、最高出力は約3psアップの53ps/7,000rpmとなり、最大トルクは60Nm/5,250rpmまでアップ。これまで以上に伸びのある単気筒エンジンとなり、同時にエンジンマネジメントシステムも進化。インテーク・マニフォールド・インジェクションとデュアル・イグニッションを装備し、BMS-C IIエレクトロニック・エンジン・コントロールによって最適な燃料供給と点火タイミングを電子的に制御。また、O2センサーと3元触媒コンバーターの取付け位置をエンジンに近い位置に移動するなど、仕様を一新したステンレス・スチール製エグゾースト・システムの採用と精密なセットアップによって、ユーロ3排ガス基準を余裕でクリアする。BMW Motorradの品質基準に従い、生産は北イタリアにあるアプリリアのスコルゼ工場で行われ、パワー・ユニットはオーストリアの専門メーカー、ボンバルディア・ロータックス社から供給される。各モデル・バリエーションで異なるスポーツ性の要件や要求を満たすよう、信頼性、作動特性、経済性、環境への配慮など、高水準まで引き上げられている。
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