F650CSスカーバー(2002-)
- 掲載日/2009年10月21日【年式別モデルカタログ】
- ※表記はメーカー発表の年です
F650CS Scarver(2002-)
独自のコンセプトで構築された
BMWのシティ・コミューター
F650シリーズのストリート・モデルとして登場したスカーバー。ライダーへ与える“イージーさ”をコンセプトに、操作性の高いハンドリング、軽快で力強いライディングを追求し、独創的なボディデザインでタウンユースからツーリングまでこなす。通常燃料タンクが設置されるスペースにはスタッフベイと呼ばれるコンパートメントを装備し、ヘルメットホルダーやバッグ、オーディオシステムなどの専用オプションを装着可能。実際の燃料タンクはF650GS/Dakar同様シート下に配置し、低重心化を実現。エンジンについてもF650GS/Dakar同様のビッグ・シングルを搭載し、最高出力50ps/6,500rpm、最大トルク62Nm/5,500rpmを発揮。国産シングルのような低回転域のフィーリングを愉しむものではなく、低速域ではスムーズに、高回転域で勢いよく回る特性が与えられている。スカーバーの駆動系には、BMW Motorrad史上初となるベルトドライブ式が採用され、チェーン式よりもイージー・メンテナンスで、ドライブシャフト式よりも低コストで軽量。さらにアルミキャスト製シングルスイングアームの採用もスカーバーが初となる。特徴的なフロントマスクには照度の高いエリプソイド・ヘッドライトを採用。
価格・スペック
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
- 発売時価格(税抜)
- 104万5,000円(ABS+CAT装備車)
- 生産期間
- 2002~2006年
- エンジン形式
- 4ストローク前傾単気筒
- バルブ
- 1気筒4バルブ
- 総排気量
- 652cc
- ボア×ストローク
- 100×83mm
- 最高出力
- 50ps / 6,800rpm
- 最大トルク
- 62Nm / 5,500rpm
- 圧縮比
- 11.5 : 1
- 冷却方式
- 水冷
- バルブ駆動
- DOHCカムチェーン駆動
- 気化器
- 電子制御式燃料噴射(BMSコンパクト)
- クラッチ
- 湿式多板
- ミッション
- 5速
- ギアレシオ
- 5.351 / 3.405 / 2.554 / 2.034 / 1.634
- ファイナルレシオ
- 2.928 : 1
- 点火方式
- BMSコンパクト
- オルタネータ
- 400W
- バッテリー
- 12V-12Ah
- 全長×全幅×全高
- 2,140×835×1,160mm
- ホイールベース
- 1,480mm(空車時)
- シート高
- 780mm(空車時)
- 燃料タンク容量
- 約15L(リザーブ容量 約4L)
- 車両重量
- 191kg(満タン、走行可能状態)
- 最高速度
- 175km/h以上
- 燃費(90km/h走行時)
- 33.3km/L
- 燃費(120km/h走行時)
- 22.7km/L
- 燃料
- レギュラーガソリン
- フレーム
- 角型断面プレス・スチール製
- フロントサスペンション
- テレスコピック
- フロントホイールトラベル
- 125mm
- リアサスペンション
- モノショックアルミキャストシングルスイングアーム
- リアホイールトラベル
- 120mm
- 駆動方式
- ベルトドライブ式
- フロントブレーキ
- 油圧式シングルディスク2ピストン・フローティングキャリパ
- リアブレーキ
- 油圧式シングルディスクシングルピストン・フローティングキャリパ
- ブレーキパッド
- 焼結メタルパッド/オーガニック
- ホイール
- 3本ダブルスポーク・キャストホイール
- フロントホイール
- 3.00-17
- リアホイール
- 4.50-17
- タイヤ
- チューブレス
- フロントタイヤ
- 110/70 ZR17
- リアタイヤ
- 160/60 ZR17
650シングル
1993年にロータックス社との共同開発によって誕生した初代F650シングル・エンジンの流れを汲み、リニューアルされた水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ652ccエンジン。ボア×ストロークに変更は無いものの、デュアルスパーク(ツインプラグ)はシングル化され、インジェクションを装備。シリンダヘッドはBMWが新開発したものに変更し、圧縮比が大幅に上げられ、最高出力は初代に比べて2psアップの50ps / 6,500rpmとなり、最大トルクは60Nm / 5,000rpmに。冷却系やクラッチ系なども見直され、ほぼ新設計に近いエンジンとなった。エンジンマネージメントは、従来のモトロニックからBMWが独自開発したBMSというコントロールユニットを新たに装備し、格段にコンパクト化された。さらに点火と同時にアイドリングも自動制御され、チョークレバーも不要となった。2004年のマイナーチェンジでは再びツインスパークに。
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