電装系の点検
- 掲載日/2011年12月26日【R1100/1150GS基礎メンテ】
- このコンテンツは BMW BIKES Vol.51 掲載の記事を再編集したものです。
文・写真/ BMW BIKES 構成 / VIRGIN BMW.com
R1100/1150GS 基礎メンテ【電装系の点検】編
ハーネスの点検
タンクを外したついでに配線の点検。フレーム上にコネクター類が集中しているが、配線とフューエルタンク裏側が接触して、ショートしている事例があった。配線の皮膜のチェックをしておく。
スイッチ類の配線
フレーム左にはメインスイッチやハンドルスイッチからの配線が集中している。
電気系トラブルの原因
タイラップ(結束バンド)でフレームに縛り付けられている。電気系のトラブルで疑うべきところ。
断線によるトラブル事例
ウインカーが作動しなくなったGSの修理をしたときの画像。保護チューブを切開すると断線発見。ウインカースイッチ配線の皮膜が硬化し、タイラップ締めの位置で皮膜が折れて銅線の断線に至ったもの。他の配線には異常が無いので、ハンダと絶縁テープで修理した。
タイラップの締め直し
GSはハンドル切れ角が大きいので配線類の屈折が大きいうえに、製造時のタイラップの締め付けがきつい傾向にある。一旦全部削除し、新しいタイラップでほどほどに締め付ける。
ヒューズの点検
ヒューズやリレーはシート下のボックスに集中している。めったにトラブルは出ないが、古くなったヒューズの溶着部分にヒビが入り、接触不良を起こしたことがあった。
ヘッドライトの点検
1100のヘッドライトバルブはH4ハロゲン。
ヘッドライトの点検と社外品カスタム
1150はロー/ハイ共にH1ハロゲン。いわゆる社外品のハイワッテージバルブは確かに明るいのだが、あまりおすすめできない。というのも、熱量が大きいので反射板のメッキが剥がれたり、溶けた例がある。とくに、1150はライト内の空間が小さく、熱がこもりやすいので注意したい。
スイッチ類の点検
1100のハンドルスイッチ。前述のハイワッテージバルブを付けた車両で、ライト切り替えスイッチの接点が焼損したことがあった。また、雨天走行や洗車後にホーンとウインカーキャンセルスイッチの応答が悪いことがある。この二つのスイッチは上下接点なので、水で流れてきた異物が接点に詰まったのだ。隙間から高圧エアを吹いたら完治した。
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