バイクも空気を吸っている エアフィルター点検・交換
- 掲載日/2011年04月08日【R1100/1150GS基礎メンテ】
- このコンテンツは BMW BIKES Vol.50 掲載の記事を再編集したものです。
文・写真/ BMW BIKES 構成 / VIRGIN BMW.com
R1100/1150GS 基礎メンテ【吸気系】編
アクセスは容易
エアフィルターはフロントシート下。画像ではタンクを外してあるが、本来はシートを外すだけでいい。
フィルターを取り外す
1100はフタ前部を支点に後部の金属フック、1150はビス留めである。完全にフタを外さなくても、後部を開くだけでも取り出せる。
フィルターの清掃
乾式なので、内側から高圧エアで汚れや砂を吹き飛ばす。ダートや雨天走行が多いと、砂がびっしり詰まっていることがある。マニュアルによる交換推奨は40,000kmだが、汚れているように見えなくても、掃除しきれない異物が噛みこんでいる。10,000kmを目安に交換したい。
ボックス内の清掃
エアフィルターボックスの中には、砂利や虫の死骸などがたまっていることがある。掃除機で吸い出す。
エアクリーナーボックスの点検
吸い込み口からボックス内を覗いてみる。照明で照らして、濡れているように見えたら要注意。
ブローバイガスの点検
エンジン内部からブリーザーホースがエアボックスにつながり、ブローバイガスを再燃焼させる仕組み。ガス中のオイルミストがボックス内部に溜まるので、これを排出するために、ボックス左最後部にはドレインプラグが存在する。
トラブルの元を取り除く
プラグを外してみる。少量のオイルが排出されるぐらいならとくに問題なし。もともとそういう傾向があるエンジンなので、定期的に点検・排出する。もし大量なら、オイルの入れ過ぎかエンジンのオイル下がりの可能性がある。怖いのは、走行中になにかのはずみで溜まっていた大量のオイルが一気に燃焼室に流れると、液体圧縮によるエンジンブローの可能性があるのだ。
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