始動時にアレ?と思ったらエンジン電装をチェック!
- 掲載日/2010年11月09日【R259系ボクサー基礎メンテ】
- このコンテンツは BMW BIKES Vol.43 掲載の記事を再編集したものです。
文・写真/ BMW BIKES 構成 / VIRGIN BMW.com
R259系ボクサー基礎メンテ【エンジン電装】編
スパークプラグは通常消耗部品のひとつ。性能維持のため、走行距離10,000キロまでに交換したい。外側電極が2極タイプが純正ノーマル指定。ツインスパークの場合、中心(プライマリー)よりも下側(セカンダリー)のほうがくすぶり気味だがこれは正解。中心電極の細いイリジウムプラグはメーカー公称よりも消耗が早いので早めに交換すべきだ。信頼性・耐久性ならば純正のほうがすぐれる。
イグニッションコードはコイルの位置が遠いので非常に長い。急な曲りがなく、車体にはさみこまないように取りまわしやタイラップ固定の位置に注意する。キャップがプラグに張りついていることが多く、無理に引き抜くとキャップ部分で断線や接触不良を起こすことがある。車載工具内のツールで掴んで引き抜く。ツインプラグのダイレクトイグニッションタイプは、コネクターを抜いてから同様のツールでコイルを抜き出す。
イグニッションセンサーはクランクシャフト最前部、プラスチックカバー内のベルトプーリー内側にあり、クランクシャフトの角度を測定して点火信号を発信する。
雨天や夏季に突然エンジンが停止するトラブルの原因は大抵これ。配線の途中で断線やショートしている場合が多い。
機能を停止しても、しばらくすると復帰することがある。完全に壊れていないかぎり、診断が難しい部品だ。
オルターネーターは非常に信頼性の高い部品。ドライブベルトは初回調整ができていれば調整することもあまり無い。4万キロ毎の交換が指定されているが、距離を走っていなくても、5~6年をめどに替えておきたい。冬季、始動直後に異音が発生することがあるが、ベルトの滑りが原因。調整または交換で直る。
スターターモーター。まれにマグネットが剥離してロックすることがある。また、クラッチの磨耗粉が電気接点や稼動部に侵入し、不調になることもある。
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