K100RS(1989~92年)
- 掲載日/2010年01月07日【BMWマシンの歴史】
K1 の優れた走行性能を高速スポーツ・ツアラーへ
熟成を重ねる『縦K』4バルブ・エンジン搭載の二代目 K100RS
1983年に登場した2バルブエンジンのK100RSを4バルブ化したもの、と言うより、前年の1988年に登場したBMWのスーパースポーツマシン K1 のボディにK100RSの外装を載せたモデル、と言った方が正しい。パワーユニットはK1とまったく同じで、スペック数値も変わりはない。
エンジンはラバーマウントされ、外装はK100RSそのもの。外観の違いはエンジンからドライブユニットにかけてブラックアウトされ、リアサスペンションが K1 同様パラレバーになっており、またサイレンサー断面が4角形から円形へ、シリンダヘッドカバープレートに「4 VALVE」というロゴが入る。環境やライダーの安全面に配慮したキャタライザーやABSの装備など、BMWというメーカー独自の思想が反映され始めたのもこの時期から。
初期の『縦K』ユニットを4バルブ化へと進化させる過程で、燃料噴射システム、点火系などのエンジンマネジメントもデジタル化(DME:デジタル・モーター・エレクトロニクス)し、さらなるパフォーマンスの向上を目指している。これが後に1100cc・1200ccと排気量が拡大され、改良と進化を積み重ね、熟成されてゆく。そういったマシンの歴史の中で、このモデルは重要な意味を持っていると言えるだろう。
- 生産年
- 1989~92年
- 生産台数
- 12,666台
- エンジン形式
- 水冷DOHC水平直列4気筒
- 排気量
- 987 cc
- ボア×ストローク
- 67 × 70mm
- 最高出力(馬力/rpm)
- 100/8,000
- 最高速度
- 240 km/h
- 変速
- 5段変速
- 全長
- 2,230 mm
- 全幅
- 875 mm
- 全高
- 1260 mm
- 車輌重量
- 235 kg
- フロントタイヤ
- 17インチ
- リアタイヤ
- 18インチ
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