VIRGIN BMW | K100RS(1983~89年) BMWマシンの歴史

K100RS(1983~89年)

  • 掲載日/2009年06月24日【BMWマシンの歴史】
K100RS(2バルブ)の画像

BMWのニュージェネレーション
すべてが独創的な「Kシリーズ」登場

現行モデルのなかでも、Rシリーズと並んで高い人気を誇るKシリーズ。その元祖となるのが、1983年に登場した「K 100 RS(2-valve)」だ。それまで空冷OHV水平対向2気筒エンジンを主軸としてきたBMWに、新たなシリーズが加わったのである。その個性は「水冷DOHC水平直列4気筒」というエンジン形状に集約される。車輌に跨った際、前方から後方へ直列に並んだシリンダは、左足側にシリンダヘッド、右足側にクランクケースカバーが見られ、シリンダはほぼ水平にレイアウトされている。これまでのモーターサイクル・メーカーには見られない、まったく新しいエンジン形状となっているのだ。さらに、電子制御燃料噴射をはじめとする各種エレクトロニクスの投入など、現代では当たり前の技術が、80年代前半には量産市販車として、他メーカーに先駆けてデビューしていたのだ。さらに、エンジンからパワートレインを一体化させたコンパクトドライブシステムにより、これまでのボクサーエンジンよりもさらに低重心かつコンパクト化を実現している。

カウリング形状はスポーティなもので、ハイスピード・クルージングに適したつくりとなっている。アウトバーンのような超高速クルージングの際、もっともその効果を発揮できるよう設計されており、また実用域でもその恩恵を考え、ウィンドスクリーン上部には可変式のフラップが装備されており、どの速度域でもライダーは快適なクルージングを愉しむことができる。

モーターサイクルの原点に立ち戻り、BMWが基本コンセプトに則って打ち出した新世代BMW。その完成度と実用性の高さは、現代でもRシリーズと並ぶ主力モデルとして継承されていることからも明らかだろう。

生産年
1983~89年
生産台数
34,804台
エンジン形式
水冷DOHC水平直列4気筒
排気量
987 cc
ボア×ストローク
67 × 70mm
最高出力(馬力/rpm)
90/8,000
最高速度
220 km/h
変速
5段変速
全長
2,220 mm
全幅
800 mm
全高
1271 mm
車輌重量
249 kg
フロントタイヤ
18インチ
リアタイヤ
17インチ

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