R100/7(1976~78年)
- 掲載日/2008年10月29日【BMWマシンの歴史】
/5シリーズ以来の最大排気量
さらなる洗練を遂げたR100/7
/7シリーズ最大の特徴は、排気量レンジの変更だ。それまでの最大排気量は、R90/6およびR90Sの898ccであった。/7シリーズまでの排気量の拡大は、/5シリーズ以来共通の70.6mmクランクのまま、ボア径のアップによって行なわれている。各モデルのボア径は、R50/5は67mm、R60/5、R60/6、R60/7では73.5mm、R75/5、R75/6、R75/7では82mmのピストンが組み込まれ、それがR90/6、R90Sでは90mmにまで達した。
R100/7系の980ccへの拡大では、ボア径は94mmとなり、これは/5シリーズのクランクケースの限界であった。以降、1993年にすべてが新設計されたニューボクサー、R259ユニットの登場まで、排気量の拡大はなされていない。これは、裏を返せば1969年に登場した/5シリーズの開発当初から、1リッターまでの排気量アップは想定されており、そのためのマージンを最初から確保していたということだろう。そうして20年以上の長きにわたって、/5シリーズは/6、/7シリーズへと移行しながら、BMWの主役として君臨し続けてきたのだ。
- 生産年
- 1976~78年
- 生産台数
- 12,056台
- エンジン形式
- 空冷OHV2気筒
- 排気量
- 980cc
- ボア×ストローク
- 94.0mm×70.6mm
- 最高出力(馬力/rpm)
- 60/6,500
- 最高速度
- 188km/h以上
- 変速
- 5段変速
- 全長
- 2,130mm
- 全幅
- 746mm
- 全高
- 1080mm
- 車輌重量
- 215kg
- フロントタイヤ
- 19インチ
- リアタイヤ
- 18インチ
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R100S(1976~78年)
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