VIRGIN BMW | R50S(1960~62年) BMWマシンの歴史

R50S(1960~62年)

  • 掲載日/2008年07月02日【BMWマシンの歴史】
R50Sの画像

戦後高速時代を切り開いた
アールズの名車R50S

戦後、ドイツ復興と歩調を合わせるかのように、BMWのボクサーエンジンも急速に進化を続けていましたが、1960年、ついにその象徴とも言うべきモデルが登場します。それがこのR50Sです。車名に付加された“S”の符号は“スポーツ”を意味しており、それまでのBMWが重視してきた実用性やツーリング性能とは異なるコンセプトで構築されたマシンであることを明確に主張していました。

同時にデビューした大排気量モデルR69Sと同じビング製26ミリ径キャブレターにより吸気系が大幅に強化されていたほか、エアクリーナーボックス容量も拡大。シリンダーヘッドやピストンなどにも徹底的に手が入れられるなどエンジン本体にも徹底したチューニングが施されていました。これらの高出力化が功を奏し、R50Sはそれまでの600ccモデルに匹敵する出力を搾り出すことに成功したのです。また、高速走行可能なSシリーズ共通の装備として、量産市販車世界初となる油圧式ステアリングダンパーも採用されていました。最高出力こそ大排気量のR69Sに及ばないものの、スポーティかつ豪快に吹け上がるエンジンと、軽さとバランスに優れる運動性を兼ね備えるR50Sは、今でも名車の1台として語り継がれています。

生産年
1960~62年
生産台数
1,634台
エンジン形式
空冷OHV2気筒
排気量
494cc
ボア×ストローク
68mm×68mm
最高出力(馬力/rpm)
35/7,650
最高速度
160km/h
変速
4段変速
全長
2,125mm
全幅
660mm
全高
980mm
車輌重量
198kg
フロントタイヤ
18インチ
リアタイヤ
18インチ

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