VIRGIN BMW | R61(1938~41年) BMWマシンの歴史

R61(1938~41年)

  • 掲載日/2006年12月08日【BMWマシンの歴史】
R61の画像

戦前のBMW傑作モデル
クラシックな雰囲気が漂っています

1930年代に入り、コイル点火やバッテリーの搭載、従来の手動での変速操作から足動変速など、BMWは新しい技術を採用し始めました。その技術革新の中で登場したのが今回ご紹介する「R61」です。上記の新機構の採用はもちろんのこと、このモデルには「プランジャーサスペンション」と呼ばれるリアサスペンションシステムが初めて搭載されています。路面からの衝撃をフロントとリアで吸収することが可能になり、これまでになかった快適性を手に入れ好評を博しました。その他の特徴としては4速ギアと前後19インチのタイヤが挙げられます。30年代からは出力の増加に伴い4速モデルが登場しはじめており、またタイヤでは20年代までの26、27インチのような大口径のタイヤではなく、技術革新で製造が可能になった19インチタイヤなど小口径のタイヤが採用されはじめました。

現代でも一般的なタイヤサイズが採用されはじめたのがこの時期なのです。前後サスペンション、左足でのギアチェンジ機構、タイヤサイズなど、さまざまな箇所に現代に通じる部分が垣間見えるモデルです。外観を見てみると、信頼性もデザインも洗練され、クラシックBMWの風格が漂っています。ボクサーエンジンの誕生から15年が経ち、現代のBMW Motorradの礎が固まりはじめた時代。「R61」はそんな時期に一世を風靡したモデルなのです。

生産年
1938~41年
生産台数
3747台
エンジン形式
空冷OHV2筒
排気量
600cc
ボア×ストローク
70mm×78mm
最高出力(馬力/rpm)
18/4800
最高速度
115km/h
変速
4段変速
全長
2,130mm
全幅
815mm
全高
960mm
車輌重量
184kg
フロントタイヤ
19インチ
リアタイヤ
19インチ
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