BMW Motorrad R1250GS /新型の可変バルブ機構を搭載したボクサーエンジンを装備した最新モデル
- 掲載日/2019年02月20日【試乗インプレ】
- 取材協力/BMW Motorrad 取材・写真・文/小松 男
BMW R1250GS(2018-) 詳細写真
BMWモトラッド伝統のボクサーツインエンジン。BMWシフトカムを備えたエンジンの総排気量は1254cc、最高出力136ps、最大トルク14.6kg-mを誇り歴代で最強ポテンシャルとなった。
R1150GS以降続く左右異形ヘッドライトのスタイル。R1250GSでは特徴的な形状のライトケース内にLEDライトを配置しており、広範囲への配光、そして高輝度を誇るものとなっている。
クラッチ操作なくシフト操作を可能としたシフト・アシスタント・プロを装備。広報車はまだ走行距離が浅かったからか、シフトダウンでは硬い印象だった。なおクラッチレバーはかなり軽いタッチだ。
走行シーンを自動で察知し、それに合わせたセッティングを行う電子制御サスペンション、ダイナミックESAを装備。どのようなステージでもしなやかに路面を追従する。
左スイッチボックス。TFTディスプレイの表示をメニューボタンとマルチコントローラーで直感的に操作することができる。冬用グローブではウインカースイッチが遠く感じた。
マルチファンクションタイプのTFTディスプレイ。普段は回転計や速度などオーソドックスな表示ができるほか、写真のように現在の車両状態などもすぐに確認することができる。
リモコンキーを身に着けて近づくだけで、イグニッションのプッシュオン/オフ、燃料タンクキャップの開閉を行うことができる。なおシートの取り外しには物理キーが必要となっている。
従来モデルを踏襲したウインドウスクリーン。スクリーンの裏側、コンソール内に取り付けられたハンドルスイッチを手で回すことで、スクリーンを上下させることができる。
スクリーンの角度調節を行うハンドルスイッチ。できれば電動にして欲しいところ。その奥には電源ソケットが備わっていることがわかる。ガジェットの給電などとして重宝することだろう。
音色も良く質感も高いサイレンサーは従来モデルの形状を踏襲しているが、エンジンの変更に伴いエキゾーストパイプの形状や長さは変更されている。
ブレーキの刻印がブレンボからBMWへと変更された。BMW独自のセッティングが施されたものが別ライン製造となったためか。高いコントロール性はさすがと言ったところ。
フロントサスペンションは高いスタビリティを発揮するBMW独自のテレレバーシステムを介して設置され、その両脇にクーラント冷却のためのラジエーターが収められている。
スタンダードモデルのシート高は850/870mmで、シート下の金具を上下させることで調節することができる。なおオーダー製造されるロワードサスペンション仕様は800/820mm。
日本仕様ではETC2.0を標準装備する。本体はタンデムシート下に設置されるので、ツーリング時にシートバッグなどを使用する際には、カードを出し入れするタイミングに注意。
タンデムグラブバーから繋がるリアキャリアは、純正トップケースベースやパニアケースステーも兼ねている。GSオーナーになったらならば、是非ともフルケースで旅に出たいところ。
メンテナンスフリーのシャフトドライブを採用しているのもR1250GSのメリットだ。シャフトドライブ特有のリフトアップを防ぐ伝統のパラレバーシステムももちろん装備。
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