BMW Motorrad F750GS（2018 -）/すべてのライダーに薦めたくなるオールラウンドプレーヤー
- 掲載日／2019年05月15日【試乗インプレ】
- 取材協力／BMW Motorrad 取材・写真・文／小松 男
BMW F750GS（2018 -） 詳細写真
完全新設計とされたエンジン。853ccで最高出力77馬力を7500回転で発生させる。シリンダー前後にバランサーが内蔵されており、ツイン特有の鼓動感がありながらも振動は少ない。
プレミアムラインには、ダイナミックESAを備えるZF製サスペンションが採用される。路面状況や走行シーンによって最適なスプリングトラベルや減衰力を得ることができる。
クラッチレバーの操作そのものも軽いものだが、レバーを触らずとも、シフトアップ／ダウンを可能としたギアシフトアシスタントプロが採用された。一度覚えるとやめられない快適装備だ。
ヨーセンサーによってバンク角を監視し、コーナーリング中であっても最適なABS性能を発揮するABSプロを装備。正立フォークは動きが良くフロントタイヤのグリップインフォメーションが良い。
あらゆる体格のライダーに対応するため、シートはオプションを含め770mmから815mmのシート高が設定されている。長時間乗っていても疲れにくくシートの作りからも本気度が伝わってくる。
従来モデルではシート下にあった燃料タンクは、一般的なシート前へと変更された。それにより給油口も車体サイドから前方へと移されている。プレミアムラインはキーレスライドを装備する。
6.5インチのTFT液晶ディスプレイを採用。ハンドル左に備わるマルチコントローラーの操作で各種表示や設定ができ、スマートフォンとブルートゥース接続することも可能となっている。
インストゥルメントパネルの脇にはヘラーソケット電源が備わる。スマートフォンやナビなどガジェットの充電や、ヒートウエアの電源などにも使うことができ重宝することだろう。
左のスイッチボックスはウンカーやホーンなどの一般的なスイッチの他に、ジョグダイヤル式のマルチコントローラーや、メニューボタン、クルーズコントロールスイッチなどが備わる。
チェーンドライブは従来モデルから踏襲、ホイールベースは1,559mm、キャスター角は104.5mmで、安定志向でありながらも軽快なハンドリングを楽しめるキャラクター付けがされている。
BMWモトラッドの特徴のひとつでもある異形ヘッドライトを引き続き採用。上部に備わるスモールウインドスクリーンは形状が良く考えられており、小ぶりながらも防風効果は高い。
タンデムステップは、パニアケースステーの一部としての役目も担う。標準装備されるラゲッジキャリアはパッセンジャーのグラブバーも兼ねておりタンデム走行も良く考えられている。
燃料タンクが移設されたこともあり、シート下にはバッテリーやコンピュータなどが収められている。後方にはETC2.0が標準装備されるほか、多少の収納スペースも用意されている。
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