BMWバイク BMW Motorrad F750GS（2018 -）/すべてのライダーに薦めたくなるオールラウンドプレーヤー試乗インプレ

BMW F750GS（2018 -）試乗インプレッション

躊躇なくヒトに薦めることができ、
自分自身も欲しくなる最高のF-GS

仕事柄周囲の仲間などからお薦めのモデルを訊ねられることが多く、大抵は聞いてきた人の使い方や使用環境、性格などを考えて選ぶのだが、F750GSはそれらの条件を満たし、すべてのライダーに薦めたくなるオールラウンドプレーヤーである。

もちろんサーキットを楽しむためのバイクや、オフロードコースを走るためのバイクを探している人に薦めるようなことはしないものの、免許取り立てのビギナーやバイクライフの幅を広げようと考えているライダーから、長年バイクに乗り続けてきたベテランまできっとBMWモトラッドの芯にある性質を感じ取ることができ納得してくれるに違いない。

BMW Motorrad F750GS（2018 -） /すべてのライダーに薦めたくなるオールラウンドプレーヤーの画像

私自身、その昔シングルエンジンを搭載したF650GSを長く所有したことがある。しかも手放した後に後悔し、再び買い直そうとさえ思ったフリークだ。その一方でパラレルツインエンジンとなったF-GSは何度も触れる機会があっても、求める物とは何かが異なると感じていた。その「何か」をここで告白すると十分なスペックの裏に感じていた物足りなさだった。

しかし、実はその点こそが重要で、F750GSを万人に薦めたいと思ったのは、過度でなくエキサイティングであり、ちょいのりから数週間に及ぶほどのロングツーリングも楽しめ、快適且つ安全。これこそ私自身が求めるバイク像であり、多くのライダーが幸せなバイクライフを送ることができるパッケージングなのだと思う。

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スタンダードモデルではローシート、ローダウンとされているが、できればノーマルのセッティングで楽しんでもらいたいということと、さらにひとつだけ個人的な欲を言わせてもらえれば、シャフトドライブだったら完璧だったということだろうか。それにさえも重箱の隅をつつくようなものであり、F750GSの高い完成度の前には取るに足らないことなのである。