BMW 新型S1000RRの海外試乗インプレッション
- 掲載日/2019年04月15日【試乗インプレ】
- 取材協力/BMW Motorrad 写真/BMW Motorrad 取材・文/鈴木 大五郎
BMW S1000RR 詳細写真
可変バルブ機構、シフトカム。逆回転クランクシャフト等、トピックの多い新型エンジンはクランク重量マイナス1.6キロ等、エンジン単体では4キロもの軽量化。低速用と高速用カムの切替は9000rpmで行なわれるが、そこにショック等はなくシームレス。
フレックスフレームと呼ばれる新型フレームは、よりフレキシブルさを持たせ、低重心化にも寄与。エンジンを上手く剛性メンバーとして用い、1.3キロほどの軽量化を実現。
フロントフォークはザックス製からマルゾッキ製に。インナーチューブ径は45㎜。DDC仕様はダンピングがセミアクティブとなり、走行状況による適切な減衰力を提供。従来モデルよりフリクションの少ない動きの良さを感じさせ、ダンピングのしなやかさも向上している。
6.5インチTFTカラーモニターは文字盤も大きく視認性良好。メーター表示もバリエーションがあり、従来モデル同様、バンク角表示機能も備える。ライディングモードはレイン、ロード、ダイナミック、レースのほか、M仕様は3つのレースプロモードが使用出来、任意で好みのセットアップが可能となる。(日本仕様は全てのモデルに備わる)
スイングアームは下側にスタビライザーを備える新作。サスペンションのマウント方法も変更となり、動きの良さ、トラクションを感じやすくなった。Mパッケージはスイングアームピボットを3段階で調整可能。
ホイールはSTDのアルミキャスト仕様でも従来型比でマイナス1.7キロの軽量化。Mパッケージのカーボンホイールはさらに1.7キロの軽量化となり、バネ下重量の大幅な軽減化により運動性が格段に向上。
4in2in1となるステンレス製エギゾーストは従来モデルより1.3キロ軽量。エンジン下にフロントサイレンサーを備え、リアサイレンサーはコンパクト化。低重心化に貢献している。
モード設定やセッティングの変更はハンドル左側のスイッチボックスに集約。モトラッド共通となるジョグダイヤルと連動してイージーに設定変更が可能となる。
1人乗り仕様として出荷されるのが基本。テールランプ、ブレーキランプ、ウィンカーは一体型となる斬新な配置。
ブレーキキャリパーはブレンボ製を採用した従来モデルから、R1250GS等も採用するアメリカのヘイズ製に。ニッシン製マスターシリンダーとの組み合わせでマシンがバンクしてからのコントロール性が向上している。ABSユニットは1.1キロとコンパクトかつ軽量。
クラッチ操作を必要とせず、アップ&ダウンシフトが可能となるシフトアシストプロを装備。また、サーキット走行に対応した逆チェンジ方式にも簡単に変更可能となる。
5軸より進化したボッシュ製6軸IMUは非常にコンパクトかつ軽量。トラクションコントロールやABS、ウィリーコントロール等、より細かい測定および制御が可能となる。
アルミのキャスト製だったリアフレームは、トラス状のものに変更。リア周りのすっきりとしたスタイリング作りに貢献。
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