VIRGIN BMW | S1000RRをカスタム！おすすめパーツ、ハンドル＆ステップ交換で姿勢も楽に 特集記事＆最新情報

BMWと日本との相性を知り尽くした、ササキスポーツクラブの“誂え”パーツ
取材協力／ササキスポーツクラブ　　取材・文・写真／山下 剛　構成／VIRGIN BMW.com 編集部
掲載日／2015年08月26日
　

ササキスポーツクラブは、三重県鈴鹿市の BMW 正規ディーラー『モトラッド鈴鹿』の母体である。BMW ジャパン設立以前より BMW を扱い、佐々木正嗣 代表自身のレースやツーリング経験による “日本人のための BMW フィッティング” を提案し、そのためのオリジナルパーツを多数開発してきた第一人者でもある。

INTERVIEW

BMW をより深く楽しめるようにとの
願いを込めて作られるフィッティングパーツ

佐々木さんが日本人向けの BMW 用フィッティングパーツの開発に取り組んだのは、R 100 RS 用が最初だったという。

 

「1992年か 93年ごろだったでしょうか。ハンドルが遠いという声をよく聞くようになりまして、それならばと作りはじめたのがきっかけです。その後、K 100 でも足つきを良くしたいという要望がありまして、前後ともにサスペンションをショート化してローダウン仕様を製作していました」

 

世界的に見ても大柄なドイツ人を基準として開発されるだけに、BMW の車格は多くの日本人にとって大きめだ。現在ではグローバル化が進み、当時よりもさまざまな体格のライダーに合わせられるよう、シート高の調整機能やオプションシート、ローダウン仕様も販売されるようになったが、それでもやはり日本人に最適なライディングポジションを得るためには独自設計のパーツが必要になる、と佐々木さんは話す。

 

「とくに S 1000 RR はスーパースポーツモデルだからと、ライダーがバイクに合わせるという風潮があります。でも多くのオーナーの用途はサーキット専用ではなく、ツーリングも含めた一般公道での走行がメインです。そうするとやはり長時間乗ることにもなりますし、疲労が少ないライディングポジションが大切になってきます」

 

スポーツ走行を主眼とするバックステップキットは他メーカーからも多くリリースされている。そこで佐々木さんが目をつけたのが、快適さを主眼とするフィッティングパーツだった。

 

「ステップというのは、腰を浮かせたときに体が前にも後ろにもいかない位置がベストだと考えています。すると腕や肩にも力が入らず、リラックスした状態でハンドルを握れるのです」

 

豊富なノウハウによって生まれるフィッティングパーツは、日本における BMW ライフをより充実したものに変えてくれるはずだ。

 

ササキスポーツクラブが開発した S 1000 RR 用フィッティングパーツは、２種類がリリースされている。『ハンドルアップセット』（５万5000円＝税別）は、純正ハンドルを換装するセパレートハンドルで、グリップ位置が 28mm 上方へ、15mm 手前となる。2015年にリリースされた SSCJ-202 なら、年式を問わずすべての S 1000 RR と HP4 に装着可能だ。

 

装着後のライディングポジションの変化は左の写真をご覧いただきたい。薄い影になっているのが純正ハンドルで、実像が装着後だ。グリップ位置が上方かつ手前にくることで上半身が起きてゆとりが生まれ、長時間走行においても疲労しにくい体勢を維持できるのがわかるだろう。スポーツ走行にも対応できる移動幅となっており、サーキットで走らせる場合でも無理のないライディングポジションをキープできる。

 

「上半身が起きてくることも大きな変化ですが、手首もリラックスした角度を維持できるので、長時間走行時のスロットルやクラッチ操作も楽になります」

 

モデルを務めていただいた同店スタッフ 川合稔さんは、ハンドルアップセットの効果についてそう付け加える。前傾姿勢がきついと長時間乗るほどに上半身の重さを手首で支えるようになってしまうため、この効果は絶大だ。

 

S 1000 RR 用にはハンドルアップセット以外に『アジャストステップキット』（７万円＝税別。2015年式には非対応）もあり、こちらは前方と上方へそれぞれ 12.5mm／25mm の移動を可能とした４ポジションから選べる。

 

S 1000 RR 用フィッティングパーツの好評を受け、ササキスポーツクラブでは R nineT 用パーツにも着手。第１弾として『ステップキット』（6万3000円＝税別）を発売した。

 

「バンクさせたときにステップを擦ってしまうという声に応えるものとして開発しました。そのため、ステップ位置は後ろへ 10mm、上へ７mm 移動させました。R nineT はカスタムベース車としても人気ですので、純正のムードを残しながらもカスタム感と品質を高めることが大きなテーマでした」

 

高品質なアルミを削り出したステップのほかに、シフト／ブレーキともにペダル位置を３段階に調節可能。日本人の体型に合わせたフィッティングも同時に行えるのだ。

 

「以前は、純正らしさを残したパーツが好評でしたが、近ごろはカスタム感がほしいという要望が高まってきています。今後はそうした声にも応えつつオートバイの原点をしっかりと見つめ、みなさんのバイクライフがもっと楽しくなるパーツを開発していきたいですね」

 

30 年以上の長きに渡って BMW を日本に馴染ませ、より深く楽しめるように願いながら製品を開発し続けてきたササキスポーツクラブには、多くのノウハウがあるだけでなく、BMW へのリスペクトとシンパシーがある。だからこそ多くの BMW オーナーから厚い信頼を寄せられ、今日に至っているのだ。

 

PICKUP PRODUCTS

すべてが鈴鹿生まれの純国産ならではの
高品質で高性能な BMW 用パーツ群

手がけるプロダクトはすべて国産。しかも世界に誇るバイク用アフターパーツの本殿ともいえる鈴鹿で開発・生産していることも、ササキスポーツクラブ製品の大きな特徴であり、高品質・高性能の証でもある。BMW を体の一部のように扱えるようになるフィッティングパーツのほか、無線用アンテナマウントやラジエタープロテクターといった金属製品をはじめ、カーボンを用いた各種ガード類も充実している。もちろんどれも BMW 専用に設計されたものばかりだ。ぜひ一度試してほしい。

 

１S 1000 RR 用『ハンドルアップセット（SSCJ-202）』は、純正ハンドルよりもグリップ位置が上方へ 28mm、手前に 15mm 移動。ややアップライトな乗車姿勢を実現。グリップエンド付属。５万5000円＝税別。

２S 1000 RR 用『ハンドルアップセット（SSCJ-202）』は、純正ハンドルよりもグリップ位置が上方へ 28mm、手前に 15mm 移動。ややアップライトな乗車姿勢を実現。グリップエンド付属。５万5000円＝税別。

３R nineT 用『ステップキット』は、純正ステップとペダルを換装することで、有効的なバンク角とペダル位置の調整機能を実現。純正の美しさを保ちつつカスタム感も演出。価格は6万3000円＝税別。

４R nineT 用『ステップキット』は、純正ステップとペダルを換装することで、有効的なバンク角とペダル位置の調整機能を実現。純正の美しさを保ちつつカスタム感も演出。価格は6万3000円＝税別。

５水冷 R 1200 GS 用『無線アンテナブラケット（SR-34-S／L）』はショート（265mm）とロング（350mm）があり、水冷 R 1200 GS Adventure 用（SR-35-S／L）もある。価格はともに１万3200円＝税別。

６『フロントフォークスライダー（SSC-806）』はカラーを換装することで多くの BMW に適合。K 1300 シリーズ、K 1600 シリーズ、空冷ボクサー、Ｆシリーズなど。価格は１万3500円＝税別。

７『スイングアームクラッシュプロテクター（SSC-810）』は、空冷／水冷ボクサー、K 1200／1300 シリーズなどに適合。カラーはブラックとシルバーの２色。価格は 9,000円＝税別。

８S 1000 RR 用『フロントフォークスライダー（SSCJ-611）』は、転倒時に車体を滑走させてダメージを軽減することを狙ったパーツ。高剛性かつ耐摩耗性に優れる樹脂を採用。価格は１万3500円＝税別。

９S 1000 RR 用『チタンオイルクーラープロテクター（SSCJ-901）」は、2015年式にも装着可能。前輪が巻き上げる小石などからオイルクーラーを保護する。価格は１万8000円＝税別。

10R nineT 用『チタンオイルクーラープロテクター（SRCJ-904）』はコアをしっかりと保護しつつも、チタンの質感が R nineT を華麗にドレスアップする。価格は２万円＝税別。

11R nineT 用『チタンオイルクーラープロテクター（SRCJ-904）』はコアをしっかりと保護しつつも、チタンの質感が R nineT を華麗にドレスアップする。価格は２万円＝税別。

12『リアフェンダー ドライカーボン（SHP-802）』は R nineT のほか、HP2 Sport、R 1200 S、R 1200 R に対応。スイングアームだけでなくパラレバーもカバーする。価格は６万5000円＝税別。

13S 1000 RR 用『リアフェンダー ドライカーボン（SSCJ-301-DC）』は、純正よりも全長を伸ばして泥よけ効果を高めつつ、スタイリッシュにデザインされている。価格は４万7000円＝税別。

14S 1000 RR 用『リアフェンダー ドライカーボン（SSCJ-301-DC）』は、純正よりも全長を伸ばして泥よけ効果を高めつつ、スタイリッシュにデザインされている。価格は４万7000円＝税別。

15S 1000 RR 用『チェーンケース ドライカーボン（SSCJ-801-DC）』は、2015年式にも対応。リアフェンダーと併用することで S 1000 RR をより精悍に仕立てる。価格は２万5000円＝税別。

162015年式にも対応する S 1000 RR 用『フロントフェンダー ドライカーボン（SSCJ-601-DC）』は、純正よりもワイドな形状とすることで空力特性をより高めている。価格は４万7000円＝税別。

17水冷 R 1200 RT 用『無線アンテナブラケット（SR-36）』はアマチュア無線愛用者に必須のパーツ。トップ＆パニアケースとの併用可で、スタイリッシュにアンテナを装着できる。価格は１万3200円＝税別。

18S 1000 R／RR 用『タイダウンブラケット マフラーステー・タイプ２（SSCJ-402）』は、標準装備の Akrapovic 製マフラー（S 1000 RR は 2014年式まで）のみ対応。価格は 7,500円＝税別。

19S 1000 R／RR 用『タイダウンブラケット（SSCJ-403）』は 2015年式にも対応。トランスポーターへの積載を簡単に手早く確実に行える。価格は 7,000円＝税別。

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BRAND INFORMATION

有限会社 ササキスポーツクラブ

住所／三重県鈴鹿市稲生西3-9-35
定休／月曜（祝日の場合は翌日）
営業／10：00-19：00
Tel／059-386-5600

鈴鹿サーキットにほど近い場所にあり、BMW 正規ディーラー『モトラッド鈴鹿』も運営。同店所属のマイスターメカニックはマン島 TT や鈴鹿８耐でのレース経験も豊富で、カスタマイズの相談からメンテナンスまで安心してまかせられる。

　

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